絶望で泣きわめく日々…不倫された妻の苦しみが想像を超えていた
――ご主人の反応は?
「キスマークについてはなにも触れませんでしたね。ただ、昔から冗談半分で『もし浮気したら、慰謝料500万円ですぐ離婚するからね!』と話していたこともあって、問いただそうとしたら、先に『500万円払えばいいの?』と言われました。しているともしていないとも言わず、謝罪もなく、その一言だけでした」
――そのときの真奈美さんのお気持ちは?
「夫も相手に本気なんだと感じ、“ショック”という言葉では表しきれないくらいの衝撃を受けました。悔しさ、悲しさ、絶望感、怒り……いろいろな感情が一度に湧いて、泣きわめいたのを覚えています。
それからは、寝ても覚めても頭にあるのは夫の不倫のことだけ。ひとりのときは、夫を失う怖さに怯えたり、不倫が事実なのか確かめたくて相手と思しき女性のSNSをチェックしたり、死んで楽になりたいと思ったり、分刻みで気分がコロコロ変わりました。
でも、夫と顔を合わすと『いつ離婚するのよ!』などと責めてしまうんです。本当は、『冗談だよ』とか、『ごめんね』とか、『やっぱり真奈美がいい』とか、そんな言葉がほしかっただけなのに……」
――その後は?
「結局、夫から不倫を認める言葉や謝罪は一切ありませんでした。
でも、私が『死にたい』と騒いだときに、『死ぬなら俺と別れてからにしてね』と言ったんです。その一言で、もう夫の気持ちは私に向いてないんだって気づきました。
そしたらなぜか相手の女性と話したくなって、その場ですぐ電話をかけてもらいました
相手の女性は冷静に私の話に耳を傾けてくれて、変な話ですが、ホッとしたんですよね。見知らぬ土地で専業主婦をしていたし、夫も取り合ってくれない中で、無意識に話を聞いてくれる相手を求めていたのかもしれません」
――相手の女性とはどのような話をしたのでしょうか?
「私にとって夫がどれほど大切な存在かを切々と訴えました。身を引いてくれるかな? との思いもあって。でも、相手の女性はすべてを受け止めた上で、彼女なりの真剣な想いを伝えてきました。
今思えばふざけるな! って感じですが、そのときは一方的な私の話を聞いてくれたあとだったので、『この人になら夫を譲ってもいいかな』って気持ちになっちゃったんですよね。『こんな出会い方でなければ、いい友だちになれたかもね』なんて言ってしまいましたもん(笑)」
――それほどひとりで抱え込んでいたんですね。
「そうですね。不倫に気づいてからたった半年間での出来事だったのですが、毎日つらくて苦しくて、何年も暗闇の中にいたような気分でした。
言動も思考も支離滅裂(しりめつれつ)で、今振り返ると『なぜそんなことしたんだろう?』って、不思議に感じることがたくさんあります。でも、それだけダメージが大きかったんだと思います。せめて夫が取り合ってくれていたら、少しは違ったかもしれませんけどね」
その後、真奈美さんは慰謝料500万円を受け取って離婚し、夫は不倫相手と再婚したそう。真奈美さんも1年後に別の男性と新しい家庭を築き、念願の子宝にも恵まれて、今は幸せな日々を送っているそうです。
<TEXT/千葉こころ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
――そのときの真奈美さんのお気持ちは?
「夫も相手に本気なんだと感じ、“ショック”という言葉では表しきれないくらいの衝撃を受けました。悔しさ、悲しさ、絶望感、怒り……いろいろな感情が一度に湧いて、泣きわめいたのを覚えています。
それからは、寝ても覚めても頭にあるのは夫の不倫のことだけ。ひとりのときは、夫を失う怖さに怯えたり、不倫が事実なのか確かめたくて相手と思しき女性のSNSをチェックしたり、死んで楽になりたいと思ったり、分刻みで気分がコロコロ変わりました。
でも、夫と顔を合わすと『いつ離婚するのよ!』などと責めてしまうんです。本当は、『冗談だよ』とか、『ごめんね』とか、『やっぱり真奈美がいい』とか、そんな言葉がほしかっただけなのに……」
不倫相手に気づかされた心の孤独
――それほどひとりで抱え込んでいたんですね。
「そうですね。不倫に気づいてからたった半年間での出来事だったのですが、毎日つらくて苦しくて、何年も暗闇の中にいたような気分でした。
言動も思考も支離滅裂(しりめつれつ)で、今振り返ると『なぜそんなことしたんだろう?』って、不思議に感じることがたくさんあります。でも、それだけダメージが大きかったんだと思います。せめて夫が取り合ってくれていたら、少しは違ったかもしれませんけどね」
その後、真奈美さんは慰謝料500万円を受け取って離婚し、夫は不倫相手と再婚したそう。真奈美さんも1年後に別の男性と新しい家庭を築き、念願の子宝にも恵まれて、今は幸せな日々を送っているそうです。
<TEXT/千葉こころ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】千葉こころ
自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
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