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マツコも苦言!羽生選手に贈られる「国民栄誉賞」って価値あるの?

 羽生結弦選手(23)への国民栄誉賞の授与が検討されていることに、マツコ・デラックスが疑問を投げかけました(3月5日放送『バイキング』)。

 羽生選手どうこうではなく、賞を連発する安倍総理に納得がいかない様子。マツコさんの若い頃に比べて、「国民栄誉賞の価値はちょっと下がった」と嘆いているのです。

マツコ・デラックス

マツコはパラリンピックのPR役として、6月24日から朝日新聞でパラアスリートとの対談企画が始まる(写真は朝日新聞リリースより)

国民栄誉賞は“あげすぎ”なのか?



 今まで国民栄誉賞は25人+1団体が受賞しています。安倍総理が授与するのは羽生選手が7人目で、在職期間が長いとはいえダントツの多さ。しかも今年2月に羽生善治(将棋棋士)と井山裕太(囲碁棋士)に授与したばかりです。

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<国民栄誉賞をたくさん授与した総理ベスト3>

1位:安倍晋三(在職2264日~)7人に授与
⇒受賞者…大鵬、長嶋茂雄、松井秀樹、伊調馨、羽生善治、井山裕太、羽生結弦(予定)

2位:中曽根康弘(在職1808日)3人に授与
⇒受賞者:植村直己(冒険家)、山下泰裕(柔道)、衣笠祥雄(野球)

2位:宮澤喜一(在職644日)3人に授与
⇒受賞者:藤山一郎(歌手)、長谷川町子(サザエさん作者)、服部良一(作曲家)

※在職日数は通算、3月7日時点。
授与ゼロだったのは、福田康夫・小泉・竹下・鈴木・大平各総理。
ほかの総理は1~2人に授与。
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 でも「乱発で価値が下がった」という以前に、そもそも昔の国民栄誉賞は立派なものだったのでしょうか? 調べてみると、最初からコンセプトがあいまいなことが見えてきました。

羽生選手

国民栄誉賞をもらおうともらうまいと、羽生選手の偉大さは変わりません! 代表撮影:JMPA

いつも「基準がテキトー」と批判されてきた



 1977年に賞が創設されたきっかけは、プロ野球の王貞治選手。ハンク・アーロンの持つ通算ホームラン記録の更新が確実な状況で、プロ野球ファンが盛り上がっていたんだそうです。

 それを受けて、時の総理で大の野球ファンだった福田赳夫氏が「国民に代わって政府がたたえる方法」を考えるよう周囲に指示を出しました。国民栄誉賞は、こういう経緯で生まれたのですね。

王貞治 でも、ホームランをいっぱい打って世の中もお祝いムードだから賞をあげるというだけでは格好がつきません。そこで、藤田総理府総務長官(当時)はこう説明したのです。

「広く各界各層の国民に敬愛される人柄を持ち、かつ広く国民に親しみのある分野で前人未到の業績を挙げ、社会に明るい希望を与えた者」(注1)

 いまだにこれ以外の授賞基準はないそうですが、かなりぼんやりしていますよね。だから単純な数字では評価できない文化や芸能でも、ある程度の国民的な同意が得られれば授賞に差し支えないというわけ。

 渥美清(’96年受賞)のケースなんて、寅さんの大ファンだった小渕恵三氏が当時の橋本龍太郎総理に「国民栄誉賞に値するのでは」と電話をして決まったんだとか(注1)。

 逆にかわいそうなのは、’87年に授賞を見送られてしまった石原裕次郎。「世論の盛り上がりが今一つだし、業績の面でも物足りない」との反対意見が政府部内で出たそう(注2)。せっかく『西部警察』で車を爆破しまくったのに。

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木村太郎は「大した賞じゃない」発言で炎上したけれど…

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