アボカドオイルとは名前の通り、アボカド果実を圧搾（あっさく）した油のこと。NZはこのオイルの大産地であり、国内外で広く特産品が出回っています。もちろん日本でも輸入食材店などでNZ産を購入することが可能です。 　このアボカドオイル、オリーブオイルと同様に(いやそれ以上!?)扱いやすく、美味しいのが魅力。そして、美容やダイエット用としてもふさわしいオイルなんです。ここでは簡単に知っておきたいポイント・メリットについて整理してみました。 (1)悪玉コレステロールを下げるオメガ9系 　オリーブオイルと同様、オレイン酸を豊富に含むオメガ9系脂肪酸。オレイン酸は当オイルに含まれるβ-シテストロールとあわせ、悪玉コレステロールを減らす効果が期待できます。 (2)便秘解消に 　オレイン酸には腸の働きを活性化させる効果が。また、他の植物油に比べて小腸で吸収されにくく、便を潤して滑らかにしてくれます。 (3)アンチエイジングに！フィトケミカルが豊富 　アボカドオイルには、目の健康に関わるルテインや、強い抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富に含まれます。これらは、第7の栄養素として注目されている「フィトケミカル」。アンチエイジング対策として活躍するオイルなのです。 (4)くせがなく美味しい 　美容オイルと呼ばれる油には、味や香りに独特の個性があることも。その点、当オイルは嫌なクセがなく、優しいながらもコクのあるテイスト。また、食材の塩カド・酢カドをまろやかにしてくれます。サラダやフルーツとの相性もバツグンです。 (5)炒め物や揚げ物も！ 加熱に強い 　煙が出てくるスモークポイント(臨界温度)は、約250度。つまり加熱をしても大丈夫なので、炒め物、揚げ物などにも心配なく使うことができます。 　おいしくて使いやすくて美容に良いなんて、まさに理想的。しかし、だからといって「じゃんじゃんかけましょう！」というわけではありません。節度を持って、おいしくキレイを目指しましょう！ (アボカドにアレルギーがある方は摂取を控えましょう) ※参考情報 1．NZ産アボカドオイルについて(グローブアボカドオイルHP) 2．植物油は一日にどれくらいの量を摂取すればよい？(日本植物油協会HP) ＜TEXT，PHOTO／スギアカツキ＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スギ　アカツキ】 食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、独自で長寿食・健康食を研究し、各メディアで活躍中。@akatsukinohana