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松坂桃李の濡れ場がケモノ!痛いってば!笑えるR18映画『娼年』

 ライター&少女漫画コンシェルジュの和久井香菜子です。  松坂桃李くん(29)主演の映画『娼年』を観てきました。数年前に、原作(石田衣良の同名小説)を読んだんですが、めちゃくちゃ面白かったんですよね。  松坂桃李くんもシュッとして美しく、好きな俳優さんです。舞台化からの映画、前評判もよさそうだったので、女友達と行ってきたんです。
『娼年』より

『娼年』より

女性で満席、終わったとたん喋り声に笑い声!

 評判通り、期待度が高いようで映画館は満席。映画館のレディースデーだったので99.9%が女性客でした。そして映画が終わった途端にいっせいにガヤガヤとにぎやかに喋り出し、興奮気味に感想を言い合っては笑い声が起きています。  今までいろんな映画を観に行きましたが、こんな異様な空気は初めてです!  観終わった感想は「1000円で桃李くん主演の男性向けエロビデオを観た」って感じ。  しょっぱなから桃李くんのお尻、ドアップです。これが結構な頻度で登場します。そして桃李くんのアへ顔、ケモノのような叫び声。間違いなく彼の新境地でしょう!  一方で、この映画はR18+なので高校生は観られませんが、まだまだ恋に恋するような年齢の桃李くんファンが観たら、あまりのケモノ臭に泣き出しそうです。自分だったらいきなり現実を見せられて男嫌いになっていたかもしれません。  ストーリーは、ふとしたきっかけで売春を始めることになる大学生男子の話なのですが、まず彼のベッドテクニックが謎です。最初ドヘタクソなのは彼の成長を表現するためなのかな、と思っていたんですが、結局最後まで変わりませんでした。  何がヘタクソかって、ドリルでコンクリートに穴でも開けるつもりなのかっていう激しい腰使い。そして取れない汚れでも落とすつもりなのかという、激しい手技。観てるだけで膀胱炎になりそうです。  映画を観た他の人たちも同じように感じたらしいです。  SNS上では、「激しいのが気持ちいいとは限らないぞ」「あれは痛いから」「ツッコミどころ満載、いい意味で滑稽(こっけい)」といった感想がありました。

男性のみなさん、このテクをマネしないでね

 これ、女性の意見を取り入れてるんでしょうか、なぜ誰も止めなかったのか不思議です。ベッドシーンはとにかくめちゃくちゃ男性からの一方的な視点で描かれています。なんだかアクロバティックな体勢をさせられてる女性もいたし、欲情する心の余裕がまったくありませんでした。あんな体勢取らされたら、楽しむどころか必死すぎて痙攣(けいれん)起こしそうです。  恐ろしいのは「イケメン桃李がこういうテクを使ってるから、これが正解だ」とマネする男子が続出しないかということです。このテクニックで多くの女子が膀胱炎に苦しみ、よさげな演技を強いられることになるかもしれない、と思うと暗澹たる気分です。 「人の欲望の奥深さ、多様さ」を描いている(部分もある)とは思いますが、心に残っているのは、ドリル腰とこすり洗い、そしてお尻です。登場する女性たちは、乳首を見せてはドリルの被害にあって去っていきます。 「ステキなテクが気に入った」「これがナンバーワンのテクニックなのね」みたいに言われるシーンがあるんですが、いったいどのあたりにそんなテクがあったのかまったくわかりませんでした。
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女同士で行くのがオススメ。カップルではちょっと…
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