ふと彼が漏らした「甘え下手」発言。これを僕が訳すと、「俺、感情を表に出すことが出来ないんだよね」です。言葉が大切だと冒頭でも言いましたが、言葉にも理性的なものと感情的なものがあります。彼の会話は、理性的な言葉によるコミニケーションなのではないでしょうか。思いっきり笑ったり、震えるほど怒ったり、涙を流して悲しんだりしている彼を見たことがありますか？ バカになって一緒にはしゃいだりしたことはありますか？ 喜怒哀楽を素直に表現するか、理性を通して制限されたものになっているか、この視点で彼を思い浮かべてください。 　一般的には、理性的である方が良しとされますが、それは、社会という秩序を必要とする場にふさわしいからです。セックスを、子どもを作り出すものだから社会的な行為と捉える人もいますし、童貞や処女を人格と結びつけて社会的評価を下す人もいますが、本来は2人の間だけの行為で、誰かに秩序を押し付けられたり、評価されるものではありません。要するに自由でいいのです。理性的じゃなく感情むき出しでいいのです。本能で欲情し、感情でぶつかり合えると相手と溶け合うことができます。 　彼には、男も喘いだり、愛の言葉や快感を言葉にするべきなんだということと、感情を出すことが必ずしも悪いことではないんだと考え直してほしいです。そして、あなたにできることは、彼を無理に変えようとするのではなく、彼が変わっていくのを待つこと。それと、彼がいろいろなことに気づくきっかけとなるように、率先して感情でぶつかり、感情による言葉を表現していってください。感情的なあなたを受け入れたときに、彼が変わり始めます。 　それまでは、理性の言葉しか使わない彼とは“言語の種類”が違うので噛み合わないかもしれません。でも諦めず、感情の言葉でぶつかってください。そこに肉体が伴った時、奇跡が起きます。ただし、奇跡はめったに起こらないし意図して起こせるものでもないということも忘れずに。 ＜TEXT／森林原人＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【性活相談者を募集！】 森林原人さんに悩みを相談したい方は、こちらのお問い合わせフォーム(https://joshi-spa.jp/inquiry)まで、お名前はハンドルネームまたは匿名希望、題名の冒頭に【性活相談】を入れ、お送りください。 ※相談内容の一部を変えて取り上げさせていただく場合がございます。