News

育児でもらえる補助金、知らなきゃ損!出産で42万円~、認可外保育園で月数万円etc.

 ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢です。昨年より、23区内の行政サービスを検索できる「ほじょナビ」を運営する、一般社団法人みんなで作る良い行政サービス協会の主任研究員を務めています。  国や自治体からの補助金は、申請しなければ受給できないものも多いです。そうした制度を有効活用するための書籍「最新版 届け出だけでもらえるお金 戻ってくるお金(宝島社)」を、この度監修いたしました。

出産1人で42万円もらえる。港区は60万円まで補助

 出産にかかる費用は地域や病院などでさまざまですが、50万円程度とも言われます。その負担の多くは、健康保険から支給される「出産育児一時金=子供1人に対して42万円」でまかなうことができます。大きな金額なのでしっかり届け出て受給したいですね。 ママにあやしてもらう赤ちゃん ところで、自治体や会社の健康保険によっては出産について、さらに手厚い保障を備えている場合もあります。  例えば東京・港区では60万円までの出産費用に対して補助が出ます(出産育児一時金などで支給される金額は差し引く)。  渋谷区では、出産育児一時金とは別に1人の出産につき10万円を支給しています。  勤務先独自の出産祝い金などの制度も含めて、我が家が上乗せで受けられるケースはないか、確認しておいた方が良いでしょう。  また会社員などの場合、産休中(出産予定日の前42日、出産後56日)は健康保険組合などから出産手当が支給されます。お給料の概ね2/3の金額が日割り計算して給付されます。  産休が明け育休に入ると、雇用保険から育児休業給付を受け取ることができます。当初6ヶ月はお給料の約67%、以降はお給料の約50%の日額を計算して受給します。  受給できる期間は原則子供が1歳になるまでですが、夫婦で時期をずらして取得する、保育園に入れないなどのやむを得ない状況があれば2回延長をすることができ、最長子供が2歳まで受給できます。

認可外保育園に入ったら…月1万~4万円もらえる自治体も

 産休、育休期間を経て仕事に復帰する際、保育料の家計負担は大きくなります。特に施設に対して国の補助がある認可保育所に比べて、認可外保育所になると月額10万円以上の負担となる場合も。幼稚園に預ける場合でも、抽選の結果公立に入れず私立幼稚園に通うことになると、経済的負担は大きくなります。  こうしたケースでは、各家庭で届け出をすることで受けられる補助があります。 保育園 東京都の場合、認可外保育園だけでなく、都が独自に定めた基準をクリアした認証保育園もあります。認可外保育園、認証保育園、それぞれに補助制度を備えている自治体は多く、世帯の収入や子供の人数などによって異なりますが、月額1~4万円程度をもらえることがあります。 例)●東京都練馬区 認証保育所に入った場合にもらえる補助金/月額 0歳児:2.5万円、1~2歳児:2万円、3歳児以上:1.5万円
次のページ 
私立幼稚園に入ると、数十万円もらえることも
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ