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老舗旅館で感じた“イヤな視線”。その夜、恐怖の出来事が…

友人との久々の旅行を邪魔され、恐怖が次第に怒りへ

 その状態がしばらく続き、最初はおびえていた由紀さんですが徐々に「友達と旅行に来ているのに、何でこんな目にあわなきゃいけないの!」と怒りが噴出。その矛先は自分のお腹を圧迫し続ける“得体の知れない何か”に向けられます。 「心の中で最初は『お願いですから寝させてください』と優しく言ったのですが変化はなく、次にウロおぼえの般若心経を唱えてみましたがこれも効果なし。  なぜか私もだんだんイラついてしまって、『さっきからテメーのせいで寝れねぇんだよ。いい加減、さっさと消えねぇとブチ殺すぞ、ボケ!』って自分の中で可能な限りの汚い言葉で罵ってみたんです。まあ、幽霊相手に殺すぞってセリフはちょっとどうかなとは思いますけど、このときは怒りMAXだったので(笑)」 和風の照明 すると、彼女に恐れをなしたのかお腹の圧迫感はなくなり、全身の金縛りも解けていたそうです。 「そう思って安心していたら、今度は隣で寝ている友達が急にうめき声を上げたんです。まだ眠っているようでしたが、明らかに苦しそうでした。  それで『違う! この部屋から出てけって言ってんの』って再び心の中で叫んでいました。直後、友人は普通に寝息を立てていたので出ていったんだと思いますけけど」  この不思議な出来事は結局言わなかったそうですが、友人からは「昨日、怖いおばあさんに追いかけられていた夢を見ていたんだけど、由紀ちゃんが怒って追い払ってくれた」と告げられてビックリ。「そんな悪霊的な何かにキレちゃたんだ……」と後になって怖くなったのは言うまでもありません。  今も正体が幽霊か何なのかはわかりませんが、いずれにしても彼女のように追い払うのは難しいはず。旅行先で部屋が嫌だと感じた場合、無理を承知のうえで宿側に部屋を変えてもらうようにお願いしたほうがいいかもしれません。 ―シリーズ 旅行のヒサンな話 vol.6― <TEXT/トシタカマサ イラスト/やましたともこ>
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