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老舗旅館で感じた“イヤな視線”。その夜、恐怖の出来事が…

 旅行の楽しみのひとつはなんといっても「宿」。南国ムードあふれるリゾートホテルも趣のある温泉旅館のどちらも素敵ですが、必ずしも毎回満足できるわけではありません。

湯呑み 温泉旅館 2年前に大学時代の友人2人と東北某所の温泉旅館に泊まった立川由紀さん(仮名・30歳/地方公務員)は、「仲居さんに案内された部屋は、渓流に面した小ぎれいな和室でしたが、なぜかすごく嫌な感じがしたんです」と部屋に入ったときの印象を語ります。

自分たちしかいないのに常に感じる何者かの視線と気配



 ちなみに建物は増改築こそ重ねていますが風情のある木造建築で、築80年を超す老舗の旅館。名物である源泉かけ流しの露天風呂、山の幸をふんだんにつかった夕食は十分満足のいくものでしたが、部屋で友達とくつろいでいる間でも常に誰かに見られているような視線を感じたそうです。

見られてる?「ただ、そんな理由で部屋を変えてもらうわけにもいきませんし、友人の1人はそういった話が特に苦手で、変に怖がらせるのも悪いと思って何も言いませんでした。でも、私もちょっと怖かったので、いつもより多めにお酒を飲んで早く寝ることにしたんです」

夜中、目が覚めると金縛りに……



 ところが、夜中にふと目が覚めてしまったという由紀さん。仕方ないのでトイレにでも行こうかと起きようとしましたが、身体がまったく動きません。いわゆる金縛りの状態にかかってしまったといいます。

「別にオバケを見たことはないのですが、子供のころから何度か金縛りを経験していました。このときは何年かぶりの金縛りだったんですけど、部屋に入ったときの嫌な感覚の正体はコレだったんだと思ったら急に怖くなりました」

 過去の金縛り体験では、目を閉じてじっとしているうちに眠ってしまい朝になっていたそうで、この日も「このまま寝てやり過ごそう」と思ったそうですが、いつまでたっても寝つけなかったとか。

 しかも、畳のうえを歩いているような音が聞こえ、それが次第に自分に近づいてきたそうです。

和室の障子「しばらくして音が止んだと思った次の瞬間、急にお腹の上に誰かが乗ったような強い圧迫感を覚えました。目は開けられたのでお腹のほうに視線を向けるのですが、そこには誰もいない。正直、頭のなかは大パニックです。思わず叫び声を上げそうになりましたが、金縛りのせいか声を出すこともできませんでした」

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友人との旅行を邪魔され、恐怖が次第に怒りへ

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