16歳の時、友人に性犯罪の魔の手が…ある経験談がネットで大きな話題に
未成年者に対する性犯罪が大きな話題となっていますが、そんな中、ひとりの女性の投稿した文章がネットで大きな反響を呼びました。
One of a Kindさんがブログに投稿した『正しい世界なんてない』という経験談は人々の胸を打ち、Twitterで2万1千件以上のリツイート、3万5千件以上の「いいね」を集めました。また、読んだ人々は自分なりの言葉で共感をつづり、今も広くSNSで拡散されています。
ご本人の了承をいただき、ブログ投稿を引用しご紹介します。
それは、筆者が16歳の時、アメリカでの1ヶ月間のホームステイ中の出来事だといいます。
<その1ヶ月は私の人生に間違いなく大きな影響を与えた。(中略)何もかもが初めてだらけで本当に新鮮でキラキラしてた。
でも、そんな楽しいばかりの体験の中で、全く楽しくない、けどこれがアメリカなんだ、と私の脳みそに決して消えない焼印を押すようなことがあった。>
始まりは、同じグループで渡米していた友達から、筆者が相談を受けたことでした。
<ホストマザーとその「彼氏」の住む家にステイをしている彼女は、ホストマザーがいないときに限ってその彼氏に「アメリカ人は家の中ではブラジャーを外すものなんだ。だから君もブラジャーを外すべき」と言われる、と。
そんなことを言う男性と家で二人きりになるのが怖くなってきたけどホストマザーには申し訳なくて言えないし、誰にも言えない、と。>

当時の筆者は、<明らかに何かおかしいことが友達に起こっている>と認識し、どうにかしなくてはと思い、自分のホームステイ先のホストマザーであるレスリーさんに「アメリカ人は家の中でブラジャーを外すの?」と聞いたそうです。
<その時のレスリーの顔を私は忘れられない。この子は何を言ってるんだ? と、何かが起こってる、が一緒に現れた顔。
「そんなの個人の自由よ。でも、なにかあったの?」
とレスリーは私に聞いた。何もないのにそんなこといきなり聞くわけない、なんて今ならわかるが当時の私は「何もない」と言い張った。
でもさすがはアメリカ人女性、強かった。そこで引き下がるわけはなく、何があった? 何もないのにそんなこといきなり聞くわけないわよね? と何度も聞かれた。そして私は友人のことを白状した。>

<私の拙(つたな)い英語を聞き逃さないよう私の目を見て話を聞くレスリー、そして事情を察して言葉を失っているレスリー。暖炉もあるリビングで、落ち着かせるために私をソファーに座らせ、レスリーは私の手を握っていた。
その時のレスリーの顔も私は一生忘れないだろう。なぜならレスリーの顔を見て事の重大さに気づいた私は最後には泣きじゃくっていたから。
「よく教えてくれたわね、ありがとう。」
と言われた。安堵した私にレスリーは続けた。
「あのね、私はこれから警察に電話をしなくてはいけないの。絶対にしなくてはいけないの。」
と言われた。私は友人に「絶対誰にも言わないで」と言われていたからそれはやめてほしい、レスリーだけでどうにかしてほしい、と訴えた。
レスリーは
「この国ではね、力の弱い人に悪いことをすることは許されないの。あなたたちはまだ子供よ。そんなあなたたちにその「彼氏」がするようなことは絶対にしてはいけないの。彼は『Child molester(子供に性的いたずらをする人)』かもしれない。そんな人をほっておくわけにはいかないの」
と言った。
私は泣きながら、友達との約束を破りたくない、と訴えた。けどレスリーは聞いてくれなかった。
彼女は警察に電話をした。>
16歳でアメリカにホームステイ中の出来事


ホストマザーは「何もない」と言い張る私にきちんと向き合った

「あのね、私はこれから警察に電話をしなくてはいけないの。絶対にしなくてはいけないの。」

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