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息子の成長が遅いのは母親のせい?泣く私を救った看護師の言葉<発達障害のリアル>

ぽんちゃんはおしゃべりができない Vol.2】

 小学生5年生の娘と小学2年生の息子を持つシングルマザーの筆者が、発達障がいの息子・ぽんちゃんとのドタバタな日々を綴ります。

前回のあらすじ>
他の子よりも小さく、おとなしかった息子。1歳のころ、「成長曲線に乗ってる?」と保育園のおばあちゃん先生に聞かれ、不安になり近所の小児科へと向かった。

他の子にすぐ追いつくと思っていた


 母親の不安というのは、子供にしっかりと伝わるもの。初めてぽんちゃんは“他の子と違うのかもしれない”ということを病院の先生に相談する日は、普段はご機嫌のぽんちゃんも、少しぐずぐずしていた。ダメだ、こんなんじゃ、ダメだ。そう思いながら待つ待合室の時間は、ものすごく長く感じた。

 私も小さいころから通っていたその小児科の先生は、ぽんちゃんの身長と体重をはかるなり、「確かに小さいね。6カ月検診では、そんなに差はなかったんだけどね」と呟いた。その言葉を聞いた私は、第2子ということもあり、義務ではない8カ月検診、10カ月検診に行かなかったことをものすごく悔やんだ。

 毎日ぽんちゃんと一緒にいるのに、どうして他の子に比べて自分の子が小さいことに気が付かなかったんだろう。どうして“ぽんちゃんはすぐに他の子に追いつく”と思ってしまったんだろう。

 私が、もっと、もっとこの子を見ていたら、こんなことにはならなかったんじゃないか。母子家庭とはいえ、もっと仕事をセーブして、0歳のぽんちゃんをちゃんと見ることが大事だったんじゃないか……。私には子育てをする資格なんてなかったんじゃないか――。

「お母さんはみんな初心者」


 いろんな後悔が脳裏にあふれかえって、それまで気丈にふるまっていた自分の目から、ぽろりと涙が流れたことに気づいた。自分が悪いのに、泣いてしまう弱さも悔しかった。この子には、私しかいないのに。私が、この子を育てていかなくちゃいけないのに!

私がこの子を育てていかなくちゃいけないのに… 黙って小児科の先生の前でポロポロと泣く私に、私のことを幼稚園の頃から知ってくれている看護師のおばあちゃんが、頭にポンと手をおいてくれた。その瞬間、思っていたことが言葉になって溢れた。息子がまだ0歳なのに離婚したこと。働かなくちゃと思って仕事をたくさん入れていたこと。息子が他の子より小さいことに気づかなかったこと。“大丈夫”と勝手に思い込んでいたこと……。

 すると、看護師のおばあちゃんは「お母さんは、みんな初心者なの。だから、自分を責めちゃダメ。それより、これからのことを考えよう」と話してくれたのだ。

 そうだ。これからが大事なんだ。小児科の先生は、これから毎週1回外来で通い、様子を見て、漢方と栄養価の高いジュースをミルクと一緒に与えることを提案してくれた。食も細く、ミルクもあまり飲まないぽんちゃん。さらに栄養価の高いものを違う方法で摂取する方法しか、いまはやれることがない。

 でも、私にとってはすごくじれったかった。他の子と違うと気づいてから、ほぼ、何もできることがないということは、ほんとうにしんどい。もっと、他にできることはあるのではないか。ぽんちゃんが、少しでも“よくなるように”

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子育てに正解なんてひとつもない

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