ひどすぎる…猫・犬の虐待動画がネットにあふれる現状。規制を求める運動も
動物を虐待した残酷な動画や画像、虐待するための情報などが、ネット上に溢れているという。何の規制もなく野放しになっているというが、多発する動物虐待事件との関連性はないのだろうか!?
5月8日、滋賀県長浜市で首に麻のロープが巻かれた猫の死骸が見つかった。5月6日には千葉県船橋市で、子猫の頭部と、尻尾が切られた子猫、頭部や前脚が切られた子猫とみられる3匹の死骸が発見された。船橋市では昨年12月にも、頭部のない猫とみられる肉片が見つかっている。
「こうした虐待方法の情報交換の場になっているのが、ネットの巨大掲示板『5ちゃんねる』(旧2ちゃんねる)の中の『生き物苦手板』なんです」
こう語るのは、同掲示板の書き込みを日々チェックして通報しているという、動物愛護団体会員のAさん。
「ここでの前提は、虐待が好きな人たちが『妄想』を語っているだけ。フィクションです、ということになっています。『この前見た夢の話だけど、gatoを1匹〆た(殺した)よ』といったように。『gato』というのはこの板に頻出する単語で、スペイン語で『猫』を意味します。南米圏に猫虐待動画が多いことから、この板の用語として使われています」
しかし「妄想」とはいっても、昨年8月に猫13匹を虐待して殺したとして逮捕された元税理士や、同時期に猫2匹を虐殺して逮捕された元契約社員も、動画をSNSや動画サイトにアップし、実際ここに書き込みをしていたのだ。元税理士はこの掲示板で「神」と崇められていたという。その虐待動画は今も「芸術作品」と賞賛され、いまだにSNSや動画サイトにアップされ続けている。
「当時、元税理士と並び称される虐待動画の投稿者がいたのですが、元税理士逮捕報道の直後に証拠を隠滅。いまだに逮捕されないままです。動物虐待事件が起きた場合、犯人がここに痕跡を残している可能性は高いと思い、日々チェックしているのです」(Aさん)
虐待事件が続いていることもあり、子猫や子犬の里親探しを行う団体も警戒感を強めている。