Entertainment

春のベスト男優3人『おっさんずラブ』の彼の全力演技がスゴかった

 毎週楽しみにしていたドラマが次々と終わっていくのは悲しいですね…。今期もいいドラマにたくさん出会えました。  いいドラマをスタッフとともに支えているのが、いい俳優さん。特に「もう一度、あなたを観たい!」と思わせてくれた俳優を、女優編に続き、ドラマウォッチャー・林らいみが今回も独断と偏見で選出。勝手に表彰してしまいます!

名演賞 松岡昌宏『家政夫のミタゾノ』今回も女性らしい所作が美しかった

『家政夫のミタゾノ』

『家政夫のミタゾノ』テレビ朝日公式サイトよりhttp://www.tv-asahi.co.jp/mitazono/

 やっぱり外せないのが、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系列)の最恐家政夫・ミタゾノを今回もブレなく演じた松岡昌宏。  身長が高いから見た目はいかついのに、所作が上品でキレイなんですよね。背筋をピンと張って、手足の先まで緊張感があって美しい。入浴シーンもお手のもの。男だとわかっているのに、女性らしい艶めかしさを感じてしまいました。だからこそ男性らしさを全面に押し出した、腹の底からの「あ!?」や「しつけえな、このヤロー」というセリフに落差を感じて笑わされてしまいます。  さらに、『北の国から』の田中邦衛をマネたセリフ「まだ食ってる途中でしょ」まで口を突き出してやってのけたときは、笑いながらもまったく器用な俳優さんだと思わず感嘆。本人のイメージ通り男気のある役柄が多い印象ですが、もっといろんな役を演じている彼を観てみたいです。

名演賞 小手伸也『コンフィデンスマンJP』後味濃厚なキャラで確実に笑わせてくれた!

コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系列)で第4のコンフィデンスマンとしてふいに現れ、そのダンディな演技で目を引きまくったのが、五十嵐こと小手伸也(こて しんや)。  いわゆる“見たことあるけど、名前がわからない”俳優さんでしたが、このドラマでバツグンの存在感を発揮。低くてイイ声と撫で付けたオールバックと紳士を気取った仕草にニヤニヤさせられっぱなし。安定感のあるコミカルな演技で私たちを確実にきっちりと笑わせてくれました。  ドラマも後半になると、五十嵐の登場に「待ってました!」と画面に向かって言いたくなるほど。その期待が劇中にも現れたのが第9話「スポーツ編」。静かに闘志をみなぎらせるかのごとく、ユニフォーム姿でベンチにただ座っているだけの“秘密兵器”・五十嵐。それだけでファンの期待を一身に集めながら、プレー時間わずか16秒でダウンしたときは笑えた、笑えた! 後味濃厚で病み付きになるキャラが最高でした。
次のページ 
『おっさんずラブ』の彼の全力演技がスゴかった!
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ