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結婚式で新婦の亡き父のビデオレター。会場は涙のはずが…なぜか大爆笑

 結婚式を迎える新郎・新婦のなかには、離婚や死別などで両親がそろって参加できないケースもあります。

結婚式

写真はイメージです(以下同じ)

 しかし、余命宣告を受けてから亡くなったケースの場合、残された家族のために映像を残しておくことが多く、結婚式で亡き親からのメッセージが流されるなんてことも増えています。

結婚式に出席できない父からのメッセージに会場中が涙したが……


「お世話になった先輩美容師Kさんは、父親を小学校のころにガンで亡くしているのですが、誕生日用や中学・高校の卒業用など節目ごとにビデオレターを用意していたそうなんです。5年前に行われた披露宴でも結婚式用の映像もあり、会場で流されたのですが、とにかく衝撃的な内容でした」

 そう語るのは、自身も今年結婚式を迎えたばかりの小島菜摘さん(仮名・33歳/美容師)。

 映像で黒いスーツに身を包んだ父親が登場。娘のウェディングドレス姿を見られないこと、ヴァージンロードを一緒に歩けないことを残念がっていたそうで、続けて新郎への「娘のことをよろしくお願いします」との言葉に出席者たちは涙。会場からはすすり泣く声も聞こえ、菜摘さんもハンカチなしでは見ることができなかったといいます。

挨拶が終わったと思いきや、続けて亡き新婦父親が余興を披露!


亡き父の余興「普通ならここで映像が終わりだと思うじゃないですか。でも、K先輩のお父さんは『以上、新婦の父親からの挨拶でした』と急に司会者口調で言い出したら、『続きまして、新婦の父親による歌のメッセージです』とまた自分で言って、藤井フミヤさんの『TRUE LOVE』を弾き語りで歌い始めたんです。

 ギターはすごく上手だったんですけど、ものすごい音痴で最初から最後までほぼ音がズレていて、さっきまで泣いていた新郎新婦や親族、出席者たちもクスクス笑い始めたんです」

 しかも、歌い終わったと終わったら「続きまして2曲目は~」と言い出し、K先輩側の親族の誰かが「また歌うんかい!」と映像に向かってツッコミを入れて会場中が大爆笑。

 結局、2曲目はなかったですが、次に現れたのはMr.マリック風の付けヒゲをつけた、K先輩の父親。生前流行っていた「ハンドパワーです」などのセリフを吐きながら超魔術を披露するも、途中で消したはずのコインをうっかり服の裾から落としてしまうなどあまりのクオリティの低さに会場は再び笑いに包まれたそうです。

新婦もたまらず映像内の亡き父親にツッコミ


結婚式 親への感謝 新婦のK先輩もたまらずマイクで「お父さん、恥ずかしいからやめてー!」と叫んでいたとか。

「その後、お父さんは『冗談はさておき』と冒頭のような挨拶をまた始めたのですが、途中でテンションが上がってきたのか『娘はやらん!“将来はお父さんと結婚するの!”って言ったのに』とかダダをこねていました。すると、カメラマン役を務めていたK先輩の母親が『パパ、いい加減にしなさい!』と一喝してシュンとする姿にまたまた爆笑。

 真顔で『実は、がんで死ぬんじゃないだ。魔王と戦うために異世界に転生されるんだ』とか言ったかと思うと、最後のセリフも『なお、このテープは10秒後に爆発します』って映像のほとんどは笑いありの内容でした。まあ、途中スベってる部分もありましたけどね(笑)」

新婦父親のせいで爆笑スピーチ合戦に


スピーチ用マイク VTRなのにまさにやりたい放題。相手は亡くなっているとはいえ、新郎の両親や親族がよく怒らなかったと思いますが、K先輩父親のせいでハードルが上がってしまったのか、挨拶をする人はすべて笑いを取りにいく面白スピーチ合戦になってしまったといいます。

「今もK先輩に会うと必ず披露宴の話になりますね。『まさかあんな内容だとは、事前に映像をチェックしていたら大部分をカットしていたのに』とはグチっていましたが、笑いながら話していたのでまんざらでもなかったと思いますよ」

 賛否はあるかもしれませんが、ここまで笑いあり涙ありの結婚披露宴もそうはありません。そういった意味では新郎新婦や両家親族はもちろん、出席者にとっても忘れられない披露宴になったようです。

「結婚」泣き笑いエピソード vol.2―

<文/トシタカマサ イラスト/ワタナベチヒロ>




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