早大教授のセクハラに、東大・慶應etc.でも起きている「アカハラ問題」
先月、早稲田大学文学学術院教授で文芸評論家の渡部直己氏に、セクハラを受けたとして、元大学院生の女性が「プレジデント・オンライン」で告発をしました。渡部教授は同サイトの取材に対して「過度の求愛」を認め、大学に退職願いを出しています。
大学内で教授と学生の間には圧倒的な力関係が存在しており、セクハラがあったとしても被害者が声をあげるのが難しいのが現状です。このような学内での優位な立場を利用したハラスメントは「アカハラ(アカデミック・ハラスメントの略)」とも呼ばれ問題になっています。
今回は、有名大学で明らかになった「セクハラ(アカハラ)」事例を振り返ってみました。
香川大学の大学図書館に所属する男性教授が、今年4月、自身のSNSに「深刻なセクハラの話題が増えてくると,『僕の趣味はセクハラです. 気持ちいいじゃないですか(※文末にハートマーク)』とか言いたくなってくる. 笑(原文ママ)」と投稿しSNSが炎上しました。大学側は7月にこの件を知って本人に事実確認をし、発言を認めたため処分を検討中と発表しています。
「言うこととやることは別」と本人は説明をしていますが、「英語の発音を学びたい女子学生にはディープキスをする」など、過去にも数々の性的な投稿をSNS上で繰り返しており、弁明をしてはいるものの、あまりにも軽率で不用意な発言だと言えるでしょう。
「教授」という立場を利用してセクハラをはたらいたのが、冒頭でもふれた早稲田大学 文学学術院の男性教授です。被害にあった女性の指導教官であった教授は“指導”という名目で女性を2人きりの食事に連れ出したといいます。
そこで教授は女性に対し「俺の女にしてやる」などと発言。それ以外の場面でも教授はこの女性に対し、足元をじろじろ見る・頭や肩を触るなど日常的にセクハラ行為をしていたとして、女性が大学に被害を申し立てて事件が発覚しました。
教授は新聞社の取材に対し「教育熱と恋愛熱をときどき間違えてしまう」と言い訳にも何にもならない発言を残しています。
女性は別の男性教授に被害を相談しましたが「大したことない」と言われ、口止めされていたといいます。解決するどころか、事件を隠蔽(いんぺい)しようとする文学業界の体質も明らかになりました。
2017年には慶應大学総合政策学部の教授が、教え子である女子学生を洗脳し、不倫関係になっていると『週刊新潮』が報道しました。
報道によると教授は女子学生に「勉強に集中するように」と指導。その後、女子学生はサークルも辞め、恋人とも別れ、時間があれば教授のいる研究室に通いつめるようになったといいます。外泊も頻繁(ひんぱん)になり、とうとう女子学生と教授は2人きりで1週間、沖縄国際大学に行くことに。
心配した女子学生の両親が携帯電話の通信履歴を調べたところ、1日10時間近い教授との通話記録が残っており、さらには『先生とだったら世界征服もできそう』『死ぬのが怖くなくなってきた』という女子学生のメモも見つかったといいます。
「僕の趣味はセクハラです」発言で炎上した香川大教授
早大教授は“指導”の名目で呼び出し。「俺の女にしてやる」発言も

女子大生を“洗脳”した慶応大教授。1日10時間以上通話も…
1
2