2015年には東京大学 大学院 医学系研究所の男性講師が、講師の女性に「性的行為の強要や威圧的な言動など多数のハラスメントをした」とし、神戸地裁から慰謝料など約1126万円の支払いを命じられています。

2017年には京都大学大学院農学研究科の男性准教授が、指導していた女子学生を昼夜問わず叱責したり、別の女子学生に好意を伝えるメールを執拗に送りつけたとして停職2ヶ月の懲戒処分を受けています。
このような、大学におけるセクハラの事例は枚挙にいとまがありません。
各機関でおこなわれている、セクハラ(アカハラ)への取り組み
冒頭でも述べたように、「教授」と「学生」という立場上、学生はアカハラの被害にあっても声をあげにくいことが、事態を悪化させる大きな原因となっています。また、声をあげても大学側が動いてくれないという場合もあります。
大学のハラスメント相談窓口が、近いという意味では一番相談しやすいでしょう。しかし、もし十分な対応をしてくれない時は他の方法を取ることもできます。
法務省ホームページでは、電話やインターネットで相談できる「人権相談窓口」を紹介しています。また、「
アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク(NAAH)」というNPO団体はアカハラに取り組む動きとして、自身のホームページ上で相談窓口を開設しています。
「おかしい」と思ったら、泣き寝入りすることなくこれらの機関を利用してみてはいかがでしょうか。
参考:
法務省 人権相談のページ http://www.moj.go.jp/JINKEN/index_soudan.html
NPO法人 アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク(NAAH) http://www.naah.jp
<文/瀧戸詠未>