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美男子アートがブームの兆し?震えるほど美しい男たち

性別を超えた美しさ 山下千里さんの美男子アート

 山下千里さんは、日本画家さんです。日本画ってあまり馴染みがなかったのですが、繊細な色づかいが繊細な美しい男になんとマッチしていることでしょうか。
「毒喰はゞ」 2018年制作・SSM号

「毒喰はゞ」 2018年制作・SSM号

 もう美しすぎて、日本画のビジュアル系と呼びたい……! 少女と見まごう男性が、不敵な笑みを浮かべて、口からなにかを出している……ファンタジーにも思える幻想的な作品です。  山下さんは、こう語ります。 「『毒喰はゞ』に描いた男性は、どちらかというと細くしなやかな、中性的な容姿をしています。しかし女性的とも言い切れない妖しい美しさ、毒々しさもはらんでいるかと思います。  私は女性も男性も描きますが、生き方に芯の通った人間というのは性別に関わらずとても魅力的で美しいものだと思っており、そういった『どちらかに定まらなくとも、確かに自分を持っている』存在として、人間そのものが美しくあってほしいと思っております。そういった観点で『美人』という言葉の定義に含める男性画、女性にも気軽に楽しんで頂けるようなアートを制作したいと思います」
「bones」 2018年制作・F6号

「bones」 2018年制作・F6号

【山下千里さんとは】 東京都生まれ。筑波大学芸術専門学群美術専攻日本画領域卒業、筑波大学人間総合科学研究科美術専攻日本画領域在籍。妖しく美しい魅力を持った人間や、生き物たちを描く。夜とクラゲと深海が好き  お2人に影響を受けた作家を聞いてみたところ、甲さんはオーストリアの画家エゴン・シーレを、山下さんは画家の山本タカトさんと漫画家の丸尾末広さんを挙げていました。エゴン・シーレは映画にもなっているので、気になる方は見てみるとよいかも!  丸尾末広さんはホラーマンガ家さんなので意外といえば意外ですが、どの作家さんの作品もめちゃくちゃ色っぽいです。  美しい男や、美しい男たちのむつまじい姿を堪能して、「おっさんずラブ」ロスを癒しましょう! <文/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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【甲秀樹さん情報】
・「甲秀樹 絵楽塾」では現在、第6期塾生募集中
・甲秀樹 作家20周年記念展/塾生作品展
 2018.10.27(土)~11.4(日)@六本木ストライプスペース

【山下千里さん情報】
●「ACTアート大賞展2018 優秀賞グループ展」
2018.7.31(火)~8.5(日)@アートコンプレックス・センター
●「銀座水族館」
2018.8.20(月)~8.25(土)@銀座モダンアート
●「KENZAN2018」
2018.9.12(水)~9.17(月)@東京芸術劇場
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