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『TVチャンピオン』大食い選手権あの人は今…アメリカでセレブって本当?

 7月4日はアメリカの独立記念日。毎年、この日にはネイサンズというホットドック店が主催する「国際ホットドッグ早食い選手権」がニューヨークのコニーアイランドで開催され、その模様がスポーツ専門チャンネルESPNで全米放映されています。

Nathan's Famousさん(@originalnathans)がシェアした投稿


 皆さんは、アメリカ人がこの選手権を語るとき、必ず出てくる日本人男性の名前をご存知でしょうか?

 小林尊(たける・40)さん。かつて日本の大食い・早食い界を牽引(けんいん)したフードファイターがその人です。


早食いをスポーツ化しアメリカで敬愛される


 一般の参加者が一つの特技をとことん競い合う、伝説的な番組『TVチャンピオン』(テレビ東京系列)。その中でも一番人気だった「大食い選手権」に出場し、何度も優勝していたのが小林さんでした。


 2001年からは前述した「国際ホットドッグ早食い選手権」に出場し6連覇を達成。当時は日本のテレビにもよく出演していたため、彼のアメリカでの活躍はニュースとして取り上げられていました。

 しかしその後、国内でまったくと言っていいほど見かけなくなってしまいました。一体何があったのでしょう?

 実は彼、2010年にニューヨークに移住。活動の場をアメリカに移し、ハリウッドスターを含む多くのアメリカ人から尊敬される、ちょっとしたセレブになっていたのです。


 先日、米国版『ビジネス インサイダー Business Insider』が特集した記事によると、小林さんは「ネイサンズのホットドッグ早食い選手権を劇的に変化させた人物」なのだとか。

 彼が最初にやり始めたのが、「ホットドッグのパンの部分をまずコップの水にひたし、潰して小さいサイズにしてから口に入れる」という革命的な方法。「早食いはスポーツ」という考えのもとに生み出された、見た目を度外視したスタイルでした。


 小林さんはこの方法で、12分間25本がやっとだったそれまでの大会記録を、2001年の初参加時に50本に更新。後に多くのフードファイターたちがこれをまね、飛躍的に食べる速度を挙げていくことになるのです。

「国際ホットドッグ早食い選手」の競争相手たちもこれに倣(なら)って本数を伸ばし、なんと今年の優勝者は10分間に短縮された制限時間の中で72本を完食しています。

ハリウッドセレブも訪れるチャリティイベントを主催


 世界各国の早食い大会に参加したり、ミュージシャンと一緒にツアーをしたりと、今も精力的に活動している小林さん。

小林尊

小林尊さん公式サイトより http://www.takeru-kobayashi.com/

 2011年に運営側と契約がらみでもめて以降、ネイサンズのホットドッグ選手権には出場していませんが、独立記念日には自らチャリティイベントを主催し、早食いを披露しているようです。

 今年のイベントは、LGBTや人種マイノリティのためのメッセージを込めたもの。フード&レストラン情報専門のウェブマガジン『グラブストリート Grub Street』にも他の大型イベントと並んで紹介される注目度の高さでした。

 しかも、本人のツイートによると、イベント当日には、『セックス・アンド・ザ・シティ』などで知られ、ニューヨーク州知事選に出馬しているシンシア・ニクソンや、ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の”ビッグ・ブー”役のリア・ディラリアなどが会場に立ち寄ってくれたそう。


 こんなにアメリカで注目されている日本人、スポーツ選手とケン・ワタナベ以外にはいないかも? 日本でももっと取り上げてもらいたいものです。

Source
「Business Insider」http://www.businessinsider.com/how-takeru-kobayashi-changed-competitive-eating-2017-7
「Grub Street」http://www.grubstreet.com/2018/07/10-nyc-events-for-july-4th.html

<文/アメリカ在住・橘エコ>
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