LINE疲れ、ムカつく同僚…日々のストレスからゆる~く逃れる方法
今の世の中、ストレスを無くすなんて絶対に無理! と私が断言するまでもなく、皆様もあきらめ半分で理解しているでしょう。
『奇跡のストレスフリー講座』は、誰もが感じている小さなストレスから巨大なストレスまで、事細かに処方せんを記した本。
著者の田中光さんは、ピン芸人でありながら歌ネタユニットを組んだり、イラストレーターとしても活躍するといった多才ぶり。さまざまなストレスをくぐり抜けてきたであろう著者の回答には、ふざけているようでいて、役に立ちそうなマジメ要素もしっかり含まれていました。
ではまず、お仕事上のお悩みから。
「要領のいい同僚女子にムカつきます。でも今さら私が語尾にハートマークをつけても病院勧められるだけだし……彼女より評価される手はないでしょうか?」
30歳女性からのお悩みですが、けっこうどこにでも転がっている事例だけに、回答に興味津々になりました。しかし、仕事上のメールやLINEにハートマークをつけること自体、絶対に仕事できなそうな女性社員の像が浮かんでくるのは私だけでしょうか。とはいえ、この手の女性はルックスも気遣いも平均より上だったりしますよね。
本書は「愛嬌(あいきょう)も技術のうち。あなたはあなたの愛嬌を」としたうえで、「要領だけがいい人の場合、若いうちはよくても中年以降に実力不足から十分な仕事ができず、苦労する人も多い」とチクリ。相手の悪口を言ったりせず、むしろ反感を買いがちな彼女を「褒めたほうが、得るものは大きいはず」と結んでいます。
愛嬌って、ルックスや要領のよさに集約されるものではないと思います。女性タレントを見ていても、独特の間や天然ぶりが可愛い女性だっていますよね。自分独自の魅力を見つけるために、私は信頼できる友人にこう聞いてみました。
「私の魅力って何かな?」
ええ、いい歳して恥ずかしかったですが、友人は真顔でこたえてくれました。
「そういうことを、ためらわずに聞いてくるところ。年齢を重ねると、タテマエを気にしてなかなか素直になれないけど、あなたは変に素直で真面目」
身近な人はきちんと見てくれています。自分の魅力を診断してもらったら、あとはそこを伸ばせばOK。
お次は、男女関係の深刻なお悩み。
「彼氏が浮気をしました。どんな制裁を加えようかネットで拷問器具のサイトを巡回する毎日です。どうやって苦しめるのがいいのでしょう?」
本書の回答は「寛大な気持ちで恩を売ってあげては」です。確かに、このお悩みを一読してみても別れる気は感じられないので、無駄金を使って拷問を試みる(ヘタしたら逮捕)よりも、「慈悲の心で許容する」といったほうが、なんだか怖いですし、彼も罪の意識にさいなまれるでしょう。
正直私は、浮気を許す=恩を売る、という図式には少々首を傾げました。しかし、浮気をしたのに怒るそぶりも見せず、「仕方ないなぁ」なんて微笑んでいる彼女、というのは彼氏にとって逆にプレッシャーになるかもしれませんね。
本書でも「拷問をしても浮気性は直りませんが、情をかけられた思い出があれば、多少はストッパーになる」と説いています。たしかにこれからも彼とやっていきたいなら、許すことで彼に貸しを作って優位に立った方が賢いかも。
某有名女流作家も言っていましたが、「浮気は一度だけ許す。ただし二度目はない」。拷問云々を考えるより、もし二度目があったらどうするか……女性自身の見きわめが大切なのかもしれませんね。
要領の良すぎるぶりっ子同僚に「イラッ」と来たら?
彼が浮気…別れたくないけど、どう向き合うべき?
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