夏祭りで初デート。屋台のたこやきの原価を気にする彼氏のドケチ本性にドン引き
夏デートの醍醐味といえば、なんといっても浴衣での夏祭り。生ビール片手に2人で屋台巡りなんて、憧れの胸キュンシチュエーションです。
「待ち合わせ場所で合流した途端、彼が『酒屋行こうぜ』と言ってきました。何のことかと思ったら、激安リカーショップに行こうと言うのです。
確かに、缶ビール片手に縁日を回るのは楽しそうなのでオッケーしたのですが、心の中では(せっかくのお祭りなのだから屋台の生ビールを飲みたかったな)と思っちゃいました。
しかも、彼が酒屋で買ったのはビールではなく、激安のビール風飲料、第三のビール。せめて発泡酒を……と思いましたが言えませんでした」
幸先不安なお祭りデートですが、会場についてからが本番です。ずらりと屋台が並ぶ賑やかな縁日に太田さんは心をときめかせました。
「さっそく『たこやき一緒に食べよ?』と誘ってみました。すると彼に、『たこ焼きなんて所詮は小麦粉を水に溶かして焼いただけだろ? 原価いくらだと思ってんの、高すぎるよ』と言われちゃって……。
『じゃあ、カルビ串は?』と原価が安くなさそうなフードを提案しても『屋台の飯なんて不衛生で食べられないよ』と全然、向き合ってくれなかったんです」
テンションが下がってしまった太田さん。だけど初デートを暗い雰囲気にしたくないと、一緒に金魚すくいをしようと提案しましたが……。
「『どうせ死ぬものに金払うなんてバカらしくね?』とバッサリ金魚すくいも否定されちゃいました。結局カクヤスで買った第三のビールを飲んだだけで初デートは終了。家で浴衣を脱ぎながら、なんだか悲しい気持ちになりました」
散々だった初デートですが、太田さんは気分を取り直して後日自宅に彼を招待しました。
「前の彼氏との初デートが、夏祭りだったんです。はりきって浴衣を新調して、うなじがキレイに見えるように髪をアップにして、超気合入れて待ち合わせ場所に向かったのですが……」
苦々しく、夏の初デートの思い出を語るのは、太田菜穂さん(仮名・28歳・販売員)。ランニングサークルで出会ったという同い年の彼と付き合うことになったのはいいのですが、お祭りデートは心から楽しめなかったようです。
激安リカーショップでの買い出しから始まったデート
たこ焼きの原価を気にする彼
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