台風トラブルで、見知らぬ男性と…結婚のきっかけはどこにでもある
夏から秋口にかけては台風が多い季節。接近や直撃ともなれば、公共交通機関への影響はさけられません。
「でも、数年前の夏、東京に上陸した台風は、私にとって人生を変える出来事になったんです」
そう話すのは、北海道在住の小森あかりさん(仮名・26歳/看護師)。夏休みを利用し、首都圏で行われていた音楽フェスに参加した帰りだったそうですが、搭乗予定の飛行機がなんと欠航。家に泊めてくれるような知り合いも東京にいなければ、ホテルのネット予約のやり方も分からず、大勢の人でごった返す羽田空港で一人途方に暮れていたといいます。
「その時、ベンチの隣の人が『マジかよ。どうしよう……』ってつぶやく声が聞こえ、振り向いたらそこに座っていたのが彼だったんです」
ちなみにこの彼こそが後にあかりさんの婚約者となる浩市さん(仮名・29歳)。お互い欠航で足止めを食らった者同士だけでなく、同じ新千歳行きの便に乗る予定だった偶然が重なって意気投合。
出張慣れしている彼が「僕と同じところでよければ2部屋手配しますよ」と代わりにホテルを予約してくれたといいます。
「翌日の飛行機への振り替え手続きもしてくれて、土地カンのない私をホテルまで一緒に連れて行ってくれました。1人だったらそのまま空港で夜を明かしたかもしれないので本当に助かりました」
そこで彼女はお礼として夕食に誘ったところ、浩市さんも快く応じてくれ、食事中は2人が住んでいる北海道ネタで大盛り上がり。特にあかりさんにとって男性と2人きりで食事をするのは、元カレと別れて以来だったとか。
「別にそのまま勢いでイタしちゃったとかはなかったですけど、カラオケに行って深夜まで2人で熱唱してました。普段そういうことをするほうじゃないんですけど、台風で欠航というハプニングが続いたことで妙なテンションだったんだと思います(笑)」
翌日、2人は無事に新千歳空港に到着して別れたそうだが連絡先を交換しており、それからも隔週で会って食事をしたり、ドライブを楽しんでいたそうです。
「彼は道産子の私と違って、転勤で札幌に来ていたんです。それで休みを利用して私が小樽やニセコ、富良野とか道内のいろんなところを案内してあげたんです」
後の婚約者と出会ったのは、台風で欠航となった羽田空港
実は同じ便に搭乗予定、出逢いは偶然じゃなかった!?
その日会ったばかりの男性と深夜までカラオケ
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