いくつになっても育つ「ウエストのくびれ」をあきらめないで!/漫画家・松井雪子
漫画家として『家庭科のじかん』『マヨネーズ姫』などたくさんの作品を生み、芥川賞候補作家でもある松井雪子さん。15年ほど前にピラティスを始めて、今ではなんとインストラクターだそうです。そこで、ピラティスの魅力と超基礎を教えてもらいました(以下、松井さんの寄稿)。
【漫画家、ときどき作家。松井雪子、ピラティスはじめました】
お暑いですね。ピヨ子です。夏休み、いかがお過ごしでしょうか。私は女友だちと海水浴に行きました。
海水浴客でにぎわう浜辺を散歩しながら、友人Aが言いました。
「いいなぁ、くびれ」
その視線の先には、砂浜で寝転がるウエストがギュンと美しくくびれた女性。
「あの人も、細!」
友人Bも波打ち際で、お子さんと歩くビキニ姿の女性を羨望。
私もそうですが、ほとんどの女性は、同性の水着姿を見たときに、まずウエストラインに目がいきます。
ウエストがくびれて、おなかスッキリであると、その瞬間に、脳が食いつくように「この人は美しい」と判断するもよう。この感覚は、水着のときだけのような気がします。
ウエストがキレイだと、そのほかのことは小さいことになる。たとえあくびをガマンしている半開きのぬるい顔でも、ウエストが美しければ、美女に見えるのでは?
ウエストラインは、女性の水着姿における美のヒエラルキーの頂点とでも申しましょうか。
うっかりするとたくましく育ってしまうお腹まわり。とくに座ったときに、腰回りをぐるりと囲んで出る浮き輪のようなラインは、触っているとさみしさが募るものです。
グループマットレッスンのときに、30代の女性が恥じらいながらおっしゃいました。
「このままいくと、自分のお腹の浮き輪のせいで、本物の浮き輪の中に入ることができなくなるかも……」
みんなぷるぷる震えました。
そのときはお尻を入れて浮かんでいれば大丈夫~、なのかもしれませんが、コツコツがんばれば、いくつになっても、誰でも、くびれは育ちます。
今回は、腹部ねじりの「クリスクロス」をご紹介します。
<クリスクロスのやり方>
①頭のうしろに手を重ねる。
②両足あげて、ひざ曲げて90度。
③あごを胸のほうにひいて、首を巻き上げながら、頭、肩甲骨の下あたりまでアップ。
④上半身をひねる。右ひじ、左ひざに近づけて。
⑤反対側にひねる。左ひじ、右ひざに近づけて。
⑥なれてきたら、足の動きもつけてみよう。
⑦ひねった方向の反対側の足をななめ45度に伸ばす。
⑧股関節から足を長く伸ばすイメージで、おへそをひきこんだまま、がんばって。
ウエストの美しさは、筋肉だけではなく骨格も左右します。
深層にある筋肉を鍛えることを得意とするピラティスは、骨格のアライメントも整えてくれます。両わき腹が伸び、女性らしいラインにウエストがくびれてきますよ。
水着姿の美の頂点めざして、今夜からやってみよう~。
<文・絵/松井雪子>
【松井雪子】
漫画家、小説家、ピラティスインストラクター(Peak Pilates Comprehensive2)。『イエロー』『日曜農園』『恋蜘蛛』『アウラ アウラ』で芥川龍之介賞候補に。カー雑誌『ベストカー』で四コマ漫画『くるまりこちゃん』を連載中。趣味はドライブ。ピラティス情報は「Piyo Pilates」で公開中