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セックスレスと更年期障害に関係が…今からできる対策を医師に聞く

更年期世代を楽に乗り切る方法

 具体的な方法には、どんな対策があるのでしょうか。 「遅くとも40代前半から低用量ピルの服用を開始して、45歳ぐらいになったら更年期レベルかどうか、女性ホルモンの値を検査します。排卵周期があるレベルなら、低用量ピルは45~50歳まで飲み続けてもOK。その後、服用を止めてから1~3カ月間は様子を見て、ホルモン値の検査をしホルモン補充療法(HRT)に切り替えていきます。 患者様により選択はまちまちで、低用量ピルの服用を止めて半年後の検診で『生理が一度も来ないし更年期障害の症状も全く出ない』という理由でHRTに切り替えず、定期検診のみを継続する人もいます。また、低用量ピルからHRTへの移行期間にエクオールを飲んで様子を見る人もいます。50歳から5年ほどHRTを受けて、『ホルモン問題から離れたい』と、漢方とエクオールに移行する人もいます」  HRTを受けている人はけっこういるのでしょうか? 「HRTを更年期世代で受けている人は1.5~3%程度と少数派ですが、私はオススメしたいです。日本は『ホルモン』という存在自体に抵抗を持つ人が多いので、漢方の服用から始める方法が一般的。 ですが、漢方だけでは仕事に支障をきたすほどの症状が出ている方には不十分であるのも事実です。40代後半から50代の女性は今、バリバリ仕事をしている人が多いため、疲れやすい、寝ても疲れが取れない、気力がわかない、集中力が低下する、といった問題を訴えて来院することも少なくありません。60歳まで元気に働くためにHRTを受けるようになる人は多いです」  40代で更年期障害の症状が出始める前から低用量ピルの服用を開始し、その後HRTに切り替えたおかげで更年期を楽にすごせたという人は大勢いるそうです。  次回は「低用量ピルのメリットとデメリット」と、「HRTのメリットとデメリット」についてお伝えします。 【池下育子(いけした・いくこ)】 1953年青森県生まれ。帝京大学医学部卒業。同大学麻酔学教室助手、国立小児病院麻酔科、東京都立築地産院産婦人科勤務を経て、92年に池下レディースクリニック銀座を開業。働く若い女性や更年期世代の女性の、仕事や人間関係の悩み、心身のトラブル全般に対応。2012年病院名を改称。 <文/内埜さくら>
内埜さくら
恋愛ライター。これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『バラいろダンディ』『5時に夢中!』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。
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