しかしそれから2週間ほどして、ゾッとするようなLINEが安美さんの元に届いたのです。
「○○駅に引っ越したよ」
「これで安美ちゃんともっと飲みにいけるね」
「駅のどの辺に住んでいるの?」
Aさんが引っ越したという「○○駅」とは、高橋さんが「近くの駅」として伝えた場所。
「
恐怖のあまり、Aをブロックしました。でも、幸いだったのが私が不正確な駅名を伝えていたこと。私の家は『○○駅』の周辺にある、もっとマイナーな駅。路線も違うためバッタリ顔を合わせることはないと思います」
ブロックした結果、Aさんからの連絡は婚活サイトを通じても途絶え、ストーカー化されずに済みました。
Aさんの行動は、一方的にLINEを送ることで勝手に「つながっている」と勘違いしてのものだと思われます。そしてウザイLINEを“未読”にしたことが、Aさんをイラつかせたのか。かくして男の本性が見えた瞬間でした。
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シリーズ 本当にあったトンデモLINEエピソード vol.8―
<文/武藤徉子 イラスト/やましたともこ>