とはいえ、「そもそも手をつなぐ相手がいない」という皆様には、出会いから挑戦したいところですよね。けれど、大人になってくると、モチベーションがないと出会いのエネルギーって湧きません。そんな場合には、
以前の記事で取材させていただいた、仲人で婚活セミナー講師をしているセイコさんの方法がオススメ。
その方法とは、
「3年後の自分の立場に立って物事を考えること」です。

セイコさん
「具体的には、未来の自分がどうなっていたいかを先に考える…というよりも、決めます。先にゴールを設定して、その段階から逆算して今の判断をしていくんです。その時に、あまり先の未来から考え始めると、“今”が想像しづらかったり、実行しづらいかもしれないので、3年後位にするのがいいのです」
例えば、私が今「将来は100m2のマンションを代官山に建てたい」と思ったとしても「将来」がいつなのか漠然としているので、「来年でもいいか」と後伸ばしにしそうなところ。
ですが、3年先にもう建てているとなると今から行動や意識を改善できそうな気が確かにします。そのうえで、実際に「3年後は100m2のマンションを代官山に建てるのか」と思うとやるべきことが見えてきますし、想像するだけでにやけます。…まあ、「代官山に家」というのは、あくまでたとえ話ですが。
「そこなんです! にやけるのは、実は大事なんです。というのも、頭で想像した未来と心が望むことがズレていると、にやけたりできないので。ありがちなのは、
親や周囲の目や価値観や意見に、左右されてしまうこと。
『親がこう思うはずだから、安定した職業の人と結婚しなきゃ』などの思いからイメージしてしまうと、自分の理想の未来なのに、
想像してもウキウキできないんです」
心に正直にウキウキする未来をイメージできるとその未来に向かって日々の選択をしていけるようになるので、結果的に「自分のイメージした理想の未来」を実現できていることに気づくようになるのだとか。
考えてみれば、私たちの日常は多分、一瞬一瞬が様々な選択肢でできていて、私たちは無意識に自分で何かを選び取っているのでしょう。その選び取る瞬間には、自分が心地いいと感じているものを選んでいるのかもしれませんが、
心地いいと感じているものが、自分の理想と違っているということも十分に考えられます。
「だから、『こうなりたい』と感じている未来が実現したという前提で、行動を選んでいくのです。例えば、『寝る時は、隣に愛する人がいてほしい』と思うなら、ベットの片側は空けておく。すると、毎日『片方に人がいない』ことを心地悪く感じるようになり、男性と出会った時に、『この人が隣にいるとすれば…』と意識が向いていくようになる。
つまり、『出会ってから空ける』のではなくて、
先に『片方を空けておく』と、そのような未来がついてくるということです」
なるほど、とても納得できました。未来の自分をイメージするといいとはよく聞きますが、3年後だとより具体的にイメージできそうな気がしますし、かつそのイメージで今を暮らすのも行いやすい気がします。
須坂さんとセイコさんの方法は、実際に多くの悩める女性を指導しているからこその行いやすさがあるように感じました。お二人、ありがとうございました。
<文・写真/にらさわあきこ>
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