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女性スタッフを狙った男性客の「問い合わせハラスメント」がキモこわい

<みきーるの女子マインド学>  プルルルル……。10時。毎朝必ず編集部の電話が鳴ります。かけてくるのは同じ人で、内容は“問い合わせ”電話に出る女性「おたくの雑誌を買ったんだけど、ちょっとわからないことがあってね」  そうやって訊かれるのは、「120ページに載っているバッグの色違いはあるのか」とか「そっと押すって書いてあるけど、そっとってどれくらいの強さか」とか、すぐには答えられないことばかり。 「担当者から折り返しいたします」と伝えると、相手は「いやいや」と言葉をにごし、「暑いね」「朝ごはんは食べた?」などと、関係ない話にすり替えてきて……。「長年おたくの雑誌を愛読してる」と言われれば無下にできないし、電話に出ないわけにもいきません。  某編集部で編集アルバイトをしている智枝美さん(25)は、困り果てています。 「社員の皆さんは出社が遅いので、私は電話番を兼ねて早く来ているのですが……。毎朝1時間くらいお話をされて、社員が来るころになると狙いすましたように電話を切る。これがずっと続いています。最近、電話のベルがこわくなりました」

女性販売員を悩ませる“問い合わせ無限ループ”

 デパートの婦人服ショップに勤める香苗さん(24)も、電話に悩まされています。 「『彼女にプレゼントしたいんだけど、おすすめを教えてほしい。今、どんな服が人気なの?』とお尋ねがありまして。口頭でご説明するのですが限界がありますし、『ご来店になりませんか?』というと、『恥ずかしいから電話で訊いている。決めたら買いに行くから』とおっしゃるんです」  その男性、次の日になると、「やはり昨日勧めてくれたワンピースより、スカートにしようと思う。どんなのがある?」と聞いてくるそう。そして、これを繰り返すのです。 女性販売員を悩ませる“問い合わせ無限ループ”

“問い合わせハラスメント”の撃退法

 顔の見えない状態で、「お客である」「これは問い合わせである」というのを大義名分に、女性に絡む人たちがいます。これは、健全な問い合わせでもなんでもなくて、立派な問い合わせハラスメント、“問いハラ”です。  彼らは、わざと責任者がいない時間を狙ったり、答えようのない問いかけをして彼女たちにつけこみます。まるで、保護者の留守に子供に悪さをしかける人のよう。  彼らは彼女たちの時間を搾取しているのです。この人たちがズルいのは、相づち以外の口がはさめないようノンストップで話し続けたり、あくまで善良な客を装っていること。 「お客様だから誠実にしなきゃ」と無理しすぎたら、あなたが壊れてしまいます。 “問い合わせハラスメント”の撃退法 対処法としては、上司がいるなら一度きっちり対応してもらうこと。また、前出の智枝美さんが使ったワザですが、「お電話が遠いようです、あれ? あれれ?」などと言って電話を切ってしまう。ほかに、先方が話しはじめても構わず、最初に「聞き間違いがございませんよう、お話を録音させていただきます」と言う、「書面でお返事しますので、ご住所をお知らせくださいと言う」などの対処が有効なこともあるようです。 「いくらなんでも、こりゃないわな」と思ったら、「うまくさばけない私が悪い」なんて自分を責めないで! それは問いハラ、会社やお店の問題として、皆で解決策を探るもの。  抱え込まず、誰かに相談してくださいね。 <文/みきーる> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【みきーる】みきーる著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru公式ブログ『ジャニヲタ刑事!』
みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!
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