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木村拓哉の“普通”の美学。ネット番組「木村さ~~ん!」に癒される

ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ  “普通”とは何か?「いつもの自分らしく、態度が安定していること」ではないかと考えます。そんで、「“THE普通!”やなぁ!」と思うのが、GYAO!で配信されている木村拓哉さんの番組「木村さ~~ん!」なのです。  これは、木村さんのラジオ「Flow」(TOKYO FM 日曜 11:30~)に寄せられた「木村さんに挑戦してほしいこと」に彼がチャレンジしていく……という趣旨のバラエティで、リクエストに臨む木村さんが実によき木村拓哉 めずらしいカブトムシを並べられても、Tシャツ作りを持ちかけられても、最新のデコ四駆を見せられても、彼のテンションは常に一定して平らか。大仰に盛り上げるでもなく、迎合するでもなく、それはもう淡々といつもの彼で、なんか安心するのです。  その態度が平板ゆえ「怒っているのかな? つまらないのかな?」と思われてしまう人がいますが、本人にしたら全然そんなつもりはなく、「いつもどおりの、普通の自分」なだけ。木村さんもまさにそれなのだと思います。  わかりやすくはしゃいだりせずとも、いつの間にか熱心にTシャツのデザインを描いたり、カブトムシに見入ったりしている彼は、とってもナチュラル。

子を守る親鳥のような木村さん

 私が特に出色だと感じたのは、木村さんがさまざまなパーティーゲームで遊んでみる回です。温めるとヒナ(?)が孵るタマゴのオモチャ(「うまれて!ウーモ」)を渡された彼、「タマゴを手放すな」というスタッフに「(タマゴを持ってたら他のゲームが)できないじゃないか? だから、この辺だよ」と言って、やおらタマゴをヒザにのせ、腿ではさむようにして温め出したのです。その様子は、なんか黙々と子を守る親鳥のようで、げに好もしき。  さらに股間が机に隠れた状態で「タマゴをさすってください」と請われ、おとなしくさすってみるも何やらアヤシイ雰囲気になってしまい、「ダメでしょ!」と苦笑する抜け感。で、ついにはまた両手でタマゴを包み、揺らしてやったり、別のゲームをするときも片手を添えて孵し、最終的には生まれたコに「ヤスオ」なる名前も付けてあげて……。  いつもの彼らしい“普通”の中に、優しさもオモシロも詰まっていて、ぬるっと楽しめるのでした。 “普通じゃない人”とは誰か? 感情を乱高下させずとも、観る人をクスッと笑わせたり、淡く微笑ませたりできる人のことです。木村拓哉さんです。  ハイテンションなバラエティに飽きたとき、ゆるっと効く――「木村さ~~ん!」は、そこがとてもいいと思います。 <文/みきーる イラスト/二平瑞樹> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【みきーる】みきーる著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru公式ブログ『ジャニヲタ刑事!』
みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!
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