東大卒のお金持ちに嫁いだら…実の親がマウンティングを始めて赤っ恥
富裕層だけど大らかな夫の実家
「たまに聞かれるのですが、すくなくともうちに限るとそれはないですね。確かに義父はメガバンクの役員で、義母は専業主婦。義兄は主人と同じく東大卒で、医者としてバリバリ働いています。いわゆる『富裕層』に入ると思いますね。
ですが、全員とてもおおらかで人柄が良く、『君たち二人で選んだ人生なんだから、何でも好きにやりなさい』というスタンスのようでした。私の実家のある熊本県が大規模な地震に見舞われた時にも、真っ先に電話して心配してくれましたし、支援物資もどっさり送ってくれたんです。本当に頭が上がりません」
しかし、夫と義理の家族に恵まれているからこそ、ユリエさんの心は曇ってしまうそう。
夫の実家と張り合いたがる自分の両親
「父は確かに社長ではあるんですが、2、3人でほそぼそとやっている鉄工所ですし、わざわざふんぞり返ることではないと思います」とバッサリ。それだけではなく、ユリエさんの両親は、娘の子育てにもうるさく口を出してくるのだそうです。
「『その子も東大に入れるんでしょ? だったらそろそろ習い事始めさせなきゃ』とか、『小さい頃からの英才教育が肝心らしいわよ』としつこく言ってきます。義両親は全部私たちに舵取りを任せて、見守ってくれてるのに……。こう言ってはなんですが、自分の実家をひどく卑しく感じてしまうんです」
「父も母も、以前はそんな人ではなかったんですが……。劣等感のなせる業でしょうか。誰も恨めないので、少し辛いです」と締めくくったユリエさん。彼女の目の前が晴れる日は来るのでしょうか。
―東大生の妻たち vol.3―
<文/小泉ちはる> 1
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