それでは、安全なフリーWi-Fiをどのようにして見分ければ良いのでしょうか?
端末のWi-Fiネットワーク名の表示を見てみると、
「鍵マーク」が付いているものと付いていないものがあります。鍵マークがないものは暗号化されていないWi-Fiネットワークのため、先ほど話したように簡単に情報を見られる可能性があります。

鍵マークのありなしをチェック!
逆に「鍵マーク」が付いているものは、パスワードを打ったり、店の会員登録が必要になるなどひと手間かかりますが、ウイルス感染や情報漏えいなどの危険性は低くなります。
しかし、鍵マークが付いているフリーWi-Fiであっても、個人情報を登録しているサイトへのログインや、クレジットカード等の個人情報の入力はなるべく行わない方がよいでしょう。すでに住所やクレジット情報を登録済みのアプリに接続する場合も、悪意を持った人が同一ネットワーク内でデータのやり取りを監視している可能性があるので危険です。
フリーWi-Fiは、とても便利なものですが、完全にリスクをゼロにして利用するのは難しいものです。あまり怖がるのも良くありませんが、リスクを知った上で使う必要があることを覚えておいてください。
<文/久原健司>
【久原健司】
1978年生まれ。ITの人材派遣会社やソフトウェア開発会社を経て、2007年に株式会社プロイノベーションを設立。現在は、一般社団法人日本情報技術振興協会(JAPRO)認定講師として企業研修を行ったり、日本一背の高いITジャーナリストとしてwebメディアでも活躍している。