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「その指輪いくら?」人の金銭感覚にケチつける男にイラッ<シングルマザー妊活>

「タクシー使う!」と伝えた途端に…

 後日、ワインの美味しいお店を予約してくれたM君。  遅刻しそうになった私は「今タクシーで向かってるけど5分くらい遅れちゃいそう!」とLINEすると、「了解!」のスタンプが。 タクシー お店へ到着すると、開口一番 M「タクシーでいくらかかったの?」 と聞かれたので、 私「え? うーん、1000円くらいかな?」 M「へー。結構タクシー使うの?」 私「急いでる時とか、酒飲んで帰る時はね。」 M「そうなんだ。もったいなくない?」 私「そう、かなぁ?」  私は比較的タクシーに乗る事へのハードルは低い方かもしれないけれど、そのへんの感覚は人それぞれだと思うし、散財しているつもりもない。少しモヤっとしたけれど、話題はすぐに私の見た目の話に。 M「でも杉沢さんはお母さんっぽくないよね。爪もキレイにしてるし、良いバッグ持ってるし、アクセサリーも高そう。」  確かに、バッグもハイブランドのものだし、アクセサリーも安くはないけど、この人は一体何が言いたいんだろう……。 アクセサリー私「仕事してるから見た目には気を遣うようにはしてるけど、普通だよ」 M「えー普通じゃないよ。だってその指輪いくら?」 私「え? これは……ハリーウィンストンだから80万くらいかな。(自分で買ったわけじゃないけど)」 M「ほら! 普通のシングルマザーでそんな高いもの買う人いないでしょ!? もしかして、杉沢さんて派手にお金使うタイプ? 節約とかしたことないでしょ?(笑)」 (なんなのコイツ。)  私が何にお金を使おうが私の自由だし、シングルマザーに対して勝手な貧乏イメージはやめてもらいたい。  でも、こういうお金にうるさいタイプの男は意外と多いし、女性が稼ぐことを面白くないと思う男性もいまだにいる。M君もきっとそのタイプの人間なのだろう。そう考えると独身なのも納得できる。  せっかくワインの美味しいお店に来たのに、ワインを飲む前に一瞬でここに来たことを激しく後悔したのでした。 <文/杉沢志乃>
杉沢志乃
36歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。現在は女性向け映像メーカー「ラ・コビルナ」の代表取締役社長を務める。
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