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韓流BTS(防弾少年団)がアメリカで愛される理由。日本の紅白なんて眼中にない?

中国との関係悪化、そして時流に乗った「ラブ・マイセルフ」

 さらに『フォーブス Forbes』によると、2016年以降、韓国と中国の関係悪化によりBTSの中国国内でのツアーが不可能に。新たなマーケットとして浮上したのがアメリカを含む英語圏だったそうで、事務所が欧米でのプロモーションに猛プッシュをかけたのです。  また、他のアジア人アイドルが避けがちな「社会批判」や「自らが抱える不安な気持ち」などを包み隠さず打ち明けてくれる姿勢にも、欧米の若いファンは感銘を受けているよう。  9月24日、国連総会で行ったスピーチでは、自らを愛し声を上げる「ラブ・マイセルフ」の重要性を語ったBTS。「ボディポジティブ」を始めありのままの自分に自信を持つことは、近年、アメリカの若者たちの重要課題。時流にもピッタリ合っていたようです。

BTSの相手は世界、紅白なんて眼中にない?

 実際、米国人女子にBTSに関する生の声を聞いていると、「あぁ、最近すごくテレビで見かける子たちでしょ。もちろん知っているわ」「音楽もダンスもカッコいいと思う」「ニッキー・ミナージュが出ているPVを見たよ。すごくおしゃれだった」「かわいいよね」。  特にファンというわけでなくても、こうした答えが次々に返って来るほど米国での一般的な認知度は高いのです。  また、「ダフ屋がBTSのコンサートチケットを1万ドルの高値で売っても買うファンがいる」「ファンが自腹を切ってタイムズスクエアの看板を3万ドルで購入」「全米のレコード店やスーパーからファンがCDを買い占めている」など、熱量の高いファンで多いことも知られています。  日本では秋元康の作詞曲の収録中止をめぐるゴタゴタで今年の紅白出場の可能性が薄くなった事に対し、否定的な報道が中心のようですが…。でも待ってください! 彼らの相手はすでに世界。悲しいかな狭い日本はそれほど相手にされていないのかもしれませんよ? 「TIME」 「New York Times」https://www.nytimes.com/2018/10/07/arts/music/bts-concert-citi-field-review.html 「Vulture」http://www.vulture.com/2018/06/a-deeper-look-at-why-bts-has-thrived-in-america.html 「Forbes」https://www.forbes.com/sites/rachelpremack/2017/11/17/k-pop-group-bts-is-seducing-america-and-weve-weirdly-got-china-to-thank-for-it/#5edd1cc85c70 <文/アメリカ在住・橘エコ>
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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