司法書士を夢見て、10年間バイト生活の夫。貧困生活に耐える妻の心境は…
愛するパートナーの夢を応援してあげたいというのが女心というもの。しかし、夫婦で夢を追うばかりに貧困に陥ってしまったという夫婦がいます。
学生時代から交際していた一歳年下の夫と結婚して11年目を迎える冴香さん(仮名・35歳)。夫婦の年収は300万円弱で、子どもを作ることもままならない状態だといいます。その理由とは……?
「夫は学生時代、音楽で食べていくことを夢見ていたんですが、メジャーデビューの直前にバンドが解散してしまいました。それ以降、1人でもバンド活動を続けたけれど特に進展もないまま、音楽の道を諦めたんです。私と結婚したのは就職してから間もない頃だったので、当時は特に生活に困ることはありませんでした。
しかし、結婚して1年ほど経った頃、夫が突然『司法書士になりたい』と言い出したんです。理由を聞くと、結婚したのだからちゃんと子供を作って家族を食わせてやりたいとのこと。根はまじめな夫なので、その熱意に感動して私も彼の夢を応援してあげたいと思ったんです」
司法書士を目指すと決めた夫は、会社をやめて法律事務所でアルバイトを始めました。
「手取りは25万円から16万円程度に下がりましたが、司法書士になったら収入も倍以上になると思っていたし、試験も1年ぐらいで合格するだろうと思っていたんです」
夫が試験に合格するまでサポートしようと決めた冴香さんは、自身もパートを始めました。しかし、現実は思うようにはいかなかったのです。
「もう10年も経つのにいまだに試験に合格しないんです。私も3年目ぐらいまでは応援していたんですが、さすがに疲れてきちゃって……。
かなり前から『もう、諦めて普通に就職すれば?』と言っていますが、夫は『ここでやめたら今まで勉強したことすべて無駄になっちゃう』と聞いてくれません。一度そうなってしまうと頑固な性格なので、もう諦めています。
夫は『ちゃんと子供を作って家族を食べさせてあげたい』と言っていましたが、こんな状態じゃ当然子供を作ることもできません」

「司法書士になりたい」夫の夢を応援することにしたけれど……

10年経っても合格しない夫、生活は苦しいまま
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