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司法書士を夢見て、10年間バイト生活の夫。貧困生活に耐える妻の心境は…

 現在の住まいは公団住宅で家賃4万円。夫婦の月支出を聞いてみると、食費2万円、その他交際費は5000円以下と極めて少ないそうです。 節約「いま住んでいるのは様々な生活支援の扶助が受けられる地域なので、公団も多く物価が安いんです。食費は、仕事用にはお弁当を作り、夜も外食はまったくしないことで節約。服はファストファッションでセールになっているものを年に数回買う程度です。  交際費は私は年に2、3回、学生時代の友人と飲みに行くことはあるんですが、夫が飲みに行くことはありません。おそらくプライベートで私以外と会っていないんじゃないかなと思うほど、夫は遊びにいかないのでそれだけが救いですね。そうしてまで勉強しているのに合格しないのは、単に才能の問題なのかもしれませんが……」  真面目で一途に夢を追い続ける夫に、なかなか強く言えないという冴香さん。最近では冴香さんも再就職に向けて資格を取ろうと考えているそうです。 「夫も今年で34歳なので、今から就職活動なんてできないと意地になっている部分もあると思います。私が資格を取って少しでも焦ってくれればいいんですが、ある意味、バンドでプロを目指していたころと何も変わっていないのだと思います。多分、根っからの夢追い人なんですよね」  愛はあるけれどお金はなく、子供を作れない貧困夫婦。冴香さんの夫に必要なのは男としてのプライドではなく、諦める勇気なのかもしれません。 ―貧困女性の実態 vol.2― <文/結城>
結城
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer
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