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「結婚・出産しなきゃ不幸」って本当?“思い込み”で自分を縛る女性たち

「結婚して子どもを産んで一人前」という思い込み

佐久間「でも本当は、未婚でも子どもがいなくても、ステキな人はいるでしょう?」 ――まさにそんな女性にめちゃくちゃお世話になったんですよ。寛容で愛情深くて、ずっと年上なのに私を尊重してくれました。しかも知識もユーモアもあって、あんなに魅力的な人はそれまで会ったことがなかった。つまり自分がイラショナル・ビリーフにとらわれていると、都合の悪いことには目を向けないんですね。 子ども佐久間「意識的に避けているのか、無意識で避けているのか人によるのでしょうが、そう考えていれば思う結果が得られないことも自分のせいではないし、傷つくこともありません。  そう。例えば『結婚すれば幸せになれる』と思いこんでいると、目に入るのは専業主婦のいいところや、結婚して幸せになったという人ばかり。幸せになる方法は他にもあるはずなのに、結果的に自分がスキルアップして自立するなどの他の選択肢が思いつかなくなります」

幸せになる方法はいくつもある

――それは自分の行動をずいぶんとせばめてしまいますね。結婚しなければ幸せになれないと思いこんだら、焦っておかしな選択をしそうです。 佐久間「結婚相手を探すことも大事ですが、ゴールを焦るとろくなことにはなりません。また、結婚は相手がいるものですから、自分が思い描いていた幸せが得られるとは限りません。脅すわけではありませんが『一生安泰!』って思ったのに離婚して、スキルがないから前より条件の悪い仕事しかない、なんてことも現実にはありますからね。自分の内面やスキルを磨くことの方が大事ではないでしょうか。これらは年齢を重ねても錆(さ)びることはないですから」 【佐久間寿美江さん】株式会社研修屋 代表取締役社長。一級販売士、キャリアコンサルタント。接遇マナー、ホスピタリティ、営業力アップ、クレーム応対、聴く・話す技術などの研修を行う <取材・文/和久井香菜子>
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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