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鍋や焼肉のタレに…実は「酢」でグッと美味しくなるんです

「飲む酢」が苦手な人へ。

飲む酢 健康のために「酢」を飲んでいる人って、いますよね? これ、難なく続けられていますか? 正直、飲みにくさを感じている人は少なくないでしょう。また、飲みやすさを重視した「酢飲料」を選び、必要のない「糖分」まで摂取していることに気がついていない人もいるかもしれません。そうです、おいしくないものや不安要素があると、ダイエットや美容は続きませんよね。

 そこで今回は、無理なく「酢」を摂取する方法について考えてみたいと思います。

なぜ「酢」は飲みにくいのか?


黒酢 ではまず、なぜ「酢」が飲みにくいのか?について。この答は明確で、「酢はもともと“調味料”であり、飲料として製造されたものではない」からです。

 製造方法としては、糖質を含む食材(米・果物など)を原料とし、これをアルコール発酵、酢酸発酵させるというもの。つまり、酢の主成分は「酢酸」であり、強い酸味と刺激臭を持つため、そのままでは到底飲めない状態と言って過言はないでしょう。黒酢のようにまろやかで、原料由来の甘みや香りが豊かだとしても、状況が大きく変わることはないでしょう。

 つまり、「もともと飲み物で摂取するものではない」ということを、素直に受け入れるところから始めた方が良いのかもしれません。そして、無理して飲むのではなく、おいしく「食事」の中に取り入れる方法を考えた方が、消費者の立場からすると自然であり、カラダにも心にも優しいのではないでしょうか。

 そして私が最もオススメするのが、これからの季節登場回数が増える「鍋料理」。

鍋料理で「ポン酢」の代わりに!「めんつゆ+酢=1:1」を試して

鍋料理+酢 鍋を食べる上で使う「ポン酢」の代わりに、「めんつゆ+酢=1:1」を使ってみてください。ポン酢よりも風味や酸味がフレッシュで、メリハリ感あるおいしいタレに驚くはずです。また、肉や魚、豆腐に含まれるたんぱく質や脂質と合わさると、強い酸味も取れて、程よいさっぱり感を味わうことができます。大さじ1の酢を飲むのは大変ですが、鍋の中で大さじ1の酢を使うことは意外と無理なく実現できるでしょう。

 つまり、酢が持つ「調理上の特性」を上手に活かしていくのが正解。お酢には、油の粒子を細かくして、脂っこさを和らげる働きがあったり、減塩効果を持っているので、むしろそちらを活用すれば、酢の良い部分を活かしながら、おいしくヘルシーに摂取することが可能です。

焼肉のときは、タレに酢を加えてサッパリ!

 また鍋の他、焼肉のタレに酢を加えるのもオススメです。牛タンなどにレモンを絞って食べる人がいるように、肉との相性はバツグンで、脂身の多い肉ほど活躍度は高まります。

焼肉のタレ+酢 さあ、一度お試しください!

<文、写真/スギアカツキ>

スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が11月15日に発売。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12




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