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『まんぷく』安藤サクラ&長谷川博己の夫婦像が、スレた私たちに教えてくれること

妻への愛情をいつも言葉にする夫

 夫婦のあり方もまた、現代の人の価値観にフィットしています。  男尊女卑も根強かったはずの時代に、妻に対して「ありがとう福子」「お前は良い奥さんだ。僕は幸せだよ」と感謝や愛情表現を常に言葉にして言う萬平。
 高給取りであるとか、イケメンであるとかよりも、今はこうした人として尊重し合える関係をパートナーに求める女性も多いはず。  おまけに、好奇心旺盛で、知恵がある萬平。現代を生きる上で、最も頼もしいパートナーの条件ではないでしょうか。

「夫の世話」に幸せを感じる妻

 福子は福子で、萬平の体を常に気遣い、貧しい生活の中でも工夫して美味しい食事を作ります。「萬平さん」「萬平さん」といつも名前を呼び、母・鈴に「世話を焼きすぎ」と愚痴をこぼされるほど。  交際時など、「三人称」の距離感だった時代には相手の名前を呼んでも、結婚して一緒に暮らすようになると、二人称(あなた、とか)でしか呼ばなくなる夫婦は多いのでは?  まして「世話を焼きすぎ」と言われるほどダンナの世話を焼きたい妻がどれだけいるでしょう。  世話を焼きたいかどうかはともかくとして、せめてたまにはちゃんと相手の名前を呼ばなければ、と思わされます。 『まんぷく』のモデルである日清食品創業者の安藤百福さん・妻の仁子さんは、資料が少ないこともあって、ドラマはオリジナル物語として人物を生き生き描きやすいこともあるでしょう。  第5週(10月27日~11月3日)では、萬平のアイデアで始めた「ハンコ作り」が成功するものの、同業者が増えてまた苦境に立たされます。第6週で、萬平と福子が見つける“新たな道”とは――。 ―NHK朝ドラ『まんぷく』レビュー― <文/田幸和歌子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など
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