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女ひとりで失恋初詣。伊勢神宮で体験した、不思議なめぐりあわせ

臨終の瞬間に立ち会うことができたのはお祖母ちゃんの導き?

病院「私が到着してから1時間ほどで、お祖母ちゃんは亡くなってしまいました」  一方、日本中に散り散りになっていたC子さんの両親を含めた親戚たちは誰も移動が間に合わず、臨終の瞬間に立ち合うことはできませんでした。  唯一お祖母ちゃんを看取ったC子さんは、方々に連絡したり手続きをしたりと大わらわ。ひと段落ついて親戚たちが集まり出したのは、とうに年は明けているどころか、陽も沈み始めた元旦の夕方だったと言います。 「今思えば、お祖母ちゃんは誰にも看取られないかもしれないのが寂しかったんじゃないかな……。実は私には何も知らされてなかったんですけど、私が伊勢神宮に行くことを決めたあたりからお祖母ちゃんは意識がほとんど無かったらしいんです」  滅多なことではひとりで出掛けないC子さんが重い腰を上げたのは、お祖母ちゃんの導きだったのかもしれないと感じているようです。頭では偶然とは分かりつつも、亡くなった人を悲しむ心の働きか、なんとなく縁や導きを感じるのもまた人というもの。  ちなみに、この話からすでに10年近く経った現在に至るまで、C子さんは一度も旅行をしていないそうです。 ―年末年始のトンデモエピソード vol.5― <文/もちづき千代子 イラスト/ただりえこ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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