Love

息子のサッカーコーチと不倫関係に…そして見えた、夫への気持ち

深い関係になったきっかけは、夫との喧嘩

“そういう関係”になってしまったのは私が夫と喧嘩した翌日です。夫は出張が多く育児はほぼ私に任せっきりで、それが原因でよく些細なことで喧嘩をしていたんです。  その前日にも息子の運動会に参加できないという理由で喧嘩して夫から心無い言葉を言われた私は、つい『Sさんのような旦那さんだったら良かったのに』と言ってしまったんです。するとSさんは『僕も幸恵さんみたいな妻だったら、離婚していなかったかもしれません』と言われて……そのままホテルに行ってしまいました」 ホテル Sさんと不倫関係になってしまった幸恵さんには、ある思惑があったといいます。 「初めは夫への当てつけのつもりでした。私がコソコソしていれば夫も何か気付いてくれるんじゃないかと思っていたんです。でも、夫の態度は以前と変わることはありませんでした」

不倫していたのは、自分だけじゃなかった

「私が、夫の態度が改善しなかった理由に気付いたのは、夫の部屋を掃除していたときでした。普段は『掃除するな』と言われているので部屋に入ることはなかったのですが、不思議なもので自分が浮気していると夫も何かあるのではないかと疑ってしまうんですよね」 書類 幸恵さんがそこで見つけたものは、ウィークリーマンションの契約書の控え、それも女性の名義で保証人の欄に夫の名前が書かれたものでした。 「他にはキャバクラの名刺や私の知らない携帯電話の契約書まで……。その瞬間、夫も浮気をしていると直感しました。でもそれを見た瞬間、怒りよりも『とっくに夫婦の仲は冷めていたんだ』と実感したんです。それらの証拠品を床に並べて、冷静に写真を撮る私がいましたから……」  それから、間もなくして離婚したという幸恵さん。Sさんとの関係はその後、どうなったのでしょうか? 「Sさんとは夫の浮気が発覚して以来、会っていません。いま思えばSさんに対して気持ちがあったわけではなく、夫のストレスから逃げたかったのだと思います。浮気が発覚して『これで離婚できる』と思った瞬間、Sさんへの気持ちもスッとなくなっていきましたね。あれからSさんからは何度かメールが来ましたけれど返していません。コーチという立場上、変に追われるということもないんじゃないですか」 「初めは恋だと思ったけれど……」と語る幸恵さん。禁断の恋や秘密の恋は、障害があるからこそ燃え上がるのかもしれませんね。 ―“禁断/秘密の恋”の経験 vol.5― <文/結城 イラスト/ただりえこ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
結城
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ