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『黄昏流星群』石川恋が高田純次と駆け落ち…。不倫中の父は止められるのか?

亀山早苗の不倫時評――ドラマ『黄昏流星群』の巻 vol.8> 「一家全員が不倫中」と話題の恋愛ドラマ『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』(フジテレビ系、木曜夜10時~)。  8回を迎えた「黄昏流星群」、不倫相手である完治(佐々木蔵之介)の娘(石川恋)に「父と別れてください」と言われた栞(黒木瞳)は、必死に自分の気持ちを抑え込み、完治と接触しないようにする。一方、完治は結納までしたのに結婚できないと書き置きを残して大学教授(高田純次)と駆け落ちのように海外へ行く娘を止めることができなかった。 「結婚したいわけじゃない。一分一秒でも長く一緒にいたい」  そう言った娘の恋心を誰よりもわかっているのが完治本人だからだ。  彼は思いの丈を栞にぶつける。栞も本当の気持ちを吐露する。一度は栞の家に泊まった関係なのに、そこからがなかなか進展しないのだ。軽やかに駆け落ち状態で自分の思いを遂げる娘世代とは違うのである。  大人だからこそ、たくさんの荷物やしがらみを抱えているからこそ、恋の進展はゆるやかにならざるを得ない。現実世界にも、実際にそういう人は多い。

「一度だけなら単なる浮気」49歳男性、本気の恋

二度目にホテルへ行くときがいちばん緊張しました」  そう言うのはナオキさん(49歳)だ。仕事関係で知り合った3歳年下のシングルマザーと知り合ったのは2年前。何度か食事に行き、会うたびに好きになっていった。 「うちは妻とはしっくりいってなくて。昔、子どもにお受験をさせるかどうかで揉めたとき、『あなたのことは絶対に信用しない』と妻に激しく言われて、それ以来、なんとなく心を寄せることができないんです。表面上はもちろんうまくやっていますが」  そんな心の隙に恋が入り込んできた。彼女と知り合って半年後、大学時代からの親友が急死。そのときただ黙って話を聞いてくれたのが彼女だった。 葬儀一晩中、ホテルで話を聞いてくれた。その後、少しまどろんで起きたときに彼女と関係をもったんです」  ナオキさんとしては、親友を失った感情の行き場がなくて彼女と関係をもったわけではなかった。それは単なるきっかけだ。彼女のことを本当に好きだった。 「だけど二度目にそうなる機会がなかなかなかった。食事にはつきあってくれるけど、『明日が早いから』『明日は子どもの予定があるから』と逃げられる。二度目に関係をもったのは、それからさらに半年後です。彼女も迷っていたんだと思う。僕自身も迷っていました。彼女とつきあうことに責任をもてるのか、長い関係になりそうだからこそ悩んだ。でも結局は、自分の気持ちをどうしても抑えられなかった」  そして彼女とは今も関係が続いている。大学生になった娘、高校生の息子、そしてもちろん妻にも知られてはならない関係だ。 「彼女にも成人したとはいえ子どもがいます。高齢のお母さんもいる。お互いに秘密を抱えながら、ときどき一緒に時間を過ごす。だけどその時間があるからこそ、自分が自分でいられる。そんな気がしています」
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45歳女性、上司とのせつない恋
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