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新垣結衣も30歳、世間が見たい「可愛いガッキー」を脱皮する日は来るか

 デビュー以降、人気が衰える気配がないガッキーこと新垣結衣(30)。今や芸能界における「かわいい」の代名詞と言える存在となった彼女は、若者を中心に根強い支持を得ています。
トライエックス 新垣結衣 2019年 カレンダー

『トライエックス 新垣結衣 2019年 カレンダー』

 芸能界でも屈指のビジュアルや、スキャンダルの少なさが人気の高さに寄与しているのは間違いないですが、筆者は新垣さんの「軽やかで見やすい芝居」も、高い人気を誇る一つの要因だと感じます。

新垣結衣は、演技に深みがないからいい?

 新垣結衣さんの芝居は、厚みや深みのあるタイプのものではないでしょう。その一方で、いつもどこか「軽やかで見やすい」印象を与えます。シリアスな役柄では今一つ輝かないのですが、笑顔を多く見せるような明るい役柄との相性は抜群。  事実として、新垣の演技は、前者との親和性が高いシリアスな作品よりも、後者との親和性が高いコミカルな作品で、評価・人気ともに高い。『リーガル・ハイ 』(2012~13)、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016)、映画『ミックス。』(2017)などのヒット作が、その好例と言えるでしょう。 ミックス はっきり言って演技派ではない新垣さんですが、その方向性は世間のニーズに合っているように思います(そもそも、重厚な芝居は見ていると疲れてしまう人が少なくないため、テレビで大衆的な人気を得にくかったりします)。新垣さんが出演するドラマは、平日のゴールデンタイムに放送されることが多く、この時間、大抵の人は一日働いた後に家でゆっくり休んでいる頃です。そんな時間帯では、やはり「重くなく見やすいドラマ」が求められます。新垣さんの女優としての特性は、この大衆のニーズにピタリとはまる。故に、そういった方向のドラマでは、数字(視聴率)が取れてきました。

『けもなれ』と、世間が見たい「明るいガッキー」のギャップ

 逆に、先日に最終回を迎えた『獣になれない私たち』(日本テレビ系)は、見やすい作品ではなかったように思います。  新垣さん自身にもストーリーにも軽やかさがなかったし、物語や人物描写に「もやもや」が伴う内容でした。同作は全10話の平均視聴率が8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。  同じ野木亜紀子さんによる脚本の『逃げるは恥だが役に立つ』は、新垣さんの明るいキャラクター性が際立つ内容で、初回の10.2%を皮切りに右肩上がりの全話2桁を記録しましたが、これと比較するとふるわなかった『けもなれ』。人生にあれこれ悩むガッキーの姿よりも、視聴者は単純に「明るいガッキー」を求めていたのではないでしょうか? 『獣になれない私たち』の視聴率は、新垣がコミカルな作品との親和性が高いこと、ファンがそういった作品への出演を求めていることを逆説的に証明しているのかもしれません。
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30代の新垣結衣、「可愛い」だけでは…
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