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悩める女性を“ブス”ディスり?炎上した『ちょうどいいブスのススメ』ドラマの中身は…

 お笑いコンビ・相席スタートの山崎ケイのエッセイ『ちょうどいいブスのススメ』を原作にしたドラマ『人生が楽しくなる幸せの法則』(日本テレビ系 毎週木曜 夜11時59分~)第3話が今夜放送されます。
人生が楽しくなる幸せの法則

読売テレビ・日本テレビ系 木曜ドラマF『人生が楽しくなる幸せの法則』公式サイトより

 原作のタイトル『ちょうどいいブスのススメ』をそのままドラマのタイトルにしたところ、放送前からネットは炎上。「タイトルがそもそも失礼」「“ちょうどいいブス”って、男性にとって都合の良い女性になるということ?」など様々な議論がかわされました。結果、タイトルは変更され『人生が楽しくなる幸せの法則』という名前でドラマがスタートしています。  タイトルも変わったことだし、「人生が楽しくなる幸せの法則」だなんて、是が非でも知りたいところです。ここは、先入観をなくしてフラットな目でドラマを楽しんで、幸せの法則を掴んでみたいものです。

夏菜、高橋メアリージュン、小林きな子が、迷える女性役に

 前回までの話を振り返ります。1話では人生に迷う3人の主要人物が登場しました。 「ジャストライト物産」の総務部に勤める中川彩香(夏菜)は他人の目を気にするばかりで、思ったことが口にできません。そのために影が薄く、憧れの営業企画部の佐久間涼太(和田琢磨)からも名前を覚えてもらえないという悲しい状況。  一方で同じく総務部の木原里琴(高橋メアリージュン)は、自分が正しいと思ったことの筋を通しすぎるため、常に周囲と揉めており、他部署の同僚とも軋轢(あつれき)をうんでいました。そして、同じく総務部の皆本佳恵(小林きな子)は、他人をディスったり、噂話や説教をするのが大好き。彼氏がいないという彩香や里琴にも、上から目線で「彼氏は作ったほうがいいよ」とアドバイスをします。  それぞれの理由で「人生がうまくいっていない」と感じている、彩香・里琴・佳恵。3人は総務部の新年会に参加しますが、社員たちから二次会に置いていかれてしまいます。  そんな折、3人の前に「ちょうどいいブスの神様」(山崎ケイ)が降臨。「今のままじゃ幸せになれないよ」と諭(さと)すのでした。
 ちょうどいいブスの神様は、彩香・里琴・佳恵に、「生き方がブス」と言います。「私はブスではない!」と反論する3人に対して、ちょうどいいブスの神様は新年会での3人の言動を思い起こさせるのでした。  彩香は新年会で、同僚の小松太一(遊佐亮介)になにかと話しかけられており、自分に気があると思った彩香は、太一に「期待させないように」とそっけない態度をとっていました。しかし、太一には彼女がおり、彩香の勘違いであることをちょうどいいブスの神様は彩香に伝えます。憧れの涼太には話しかけることもできないのに、太一にはそっけない態度をとる彩香に対して、ちょうどいいブスの神様は「思い込みが激しいくせに、自分の意思を口にできない自己表現下手くそブス」と一喝します。
 一方の里琴は新年会の前に、営業企画部の森一哉(忍成修吾)から依頼をされたカタログを、発注書どおり5000部発注して一哉と大喧嘩になっていました。一哉は500部を5000部と間違えて発注したらしく、里琴に対して「いつも500部で発注してるんだから、『今回多くないですか?』と聞いてくれてもいいでしょ?」と里琴につめよります。しかし、里琴は「そちらの落ち度です。私は言われたことをやったまで」と跳ね返していたのでした。  そんな里琴に対して、ちょうどいいブスの神様は「融通の利かないブス」と一喝。さらに「このままだと恋愛も仕事もプライベートも破綻して、行き着く先は孤独死よ!」と言い放ちます。
 そして最後に、佳恵に対してはシンプルに「開き直りブス。いわゆる性格ブス」と一喝するのでした。  ちょうどいいブスの神様は「まずは自分がブスであることを認めて。そうすることで幸せのスタートラインに立てるから」と3人に救いの手を差し伸べます。ここで3人は自分の現状に気がつくのでした。

「ブス」という言葉の連発に、見ていて傷つく……

 タイトルも変更されて、「ブスというのは容姿の問題ではない」という前置きはあったものの、「ブス」という言葉が連発されるので、見ていて心が折れそうになりました。もう少し優しい言葉で諭してほしいものです。  というか、他人の悪口ばかりを言っている佳恵が、「性格ブス」と言われることに関しては納得できますが、彩香と里琴に関しては、なぜ「ブス」と非難されて、里琴にいたっては、「孤独死する」という呪いの言葉まで吐かれるのか疑問を感じました。  自分に好意を寄せている男性に思わせぶりな言動をとる人より、彩香の態度は誠実な気がします。なにより里琴です。彼女は真っ当に仕事をして、正論を言っただけで、なぜ「融通が利かない」と言われて、挙句に「ブス」呼ばわりされるのでしょうか。そもそも悪いのは、誤発注をした一哉です。それなのに里琴に責任を転嫁させようとするなんて、一哉のほうがよほどブスです。  3人がそれぞれの立場で苦しんでいる状況を「ブス」という言葉で、ひとくくりにしてしまうのは少し乱暴な気がします。
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それでも「ちょうどいいブスの神様」についていくの?
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