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悩める女性を“ブス”ディスり?炎上した『ちょうどいいブスのススメ』ドラマの中身は…

それでも「ちょうどいいブスの神様」についていくの?

 自分たちがブスであることを認め、“ちょうどいいブス”になるべく、ちょうどいいブスの神様についていくことを決めた3人ですが、第2話では会社の危機に巻き込まれます。
 3人が勤める「ジャストライト物産」は「ゴールデンモバイル」社と大型契約の締結を控えていたのですが、契約を締結する直前になって、ゴールデンモバイル社の社長であるアイザック・ベネット社長(イアン・ムーア)が突然ジャストライト物産を視察したいと言い始めたのでした。  ベネット社長の突然の訪問に「抜き打ち視察だ!」と社内は騒然。そのうえ社長も役員も不在のため、ベネット社長の機嫌を損ねて契約が破棄されないようにと社員総出でベネット社長をおもてなししようとします。  しかし、営業部ではサーバーがダウンしてしまい、ベネット社長に見せるべき商品販売データがとんでしまいます。慌てた一哉は、社内で一番タイピングの速い里琴にデータの復元をお願いします。里琴は復元を試みますが、力が及ばず、「責任が重すぎる」「バックアップをとっていないなんてありえない」「危機管理が甘い」と一哉に言い放ち、喧嘩になります。  一方でベネット社長をおもてなしするために、お茶菓子を買いに行った佳恵は、買い出しの途中で自分の彼氏が他の女性と歩いている場面を目撃してしまいます。怒り狂った佳恵は、お茶菓子に葬式饅頭を買ってくるのでした。  ベネット社長に葬式饅頭を出すわけにはいかない、と慌てた彩香は食堂に行き、葬式饅頭をおしるこにアレンジします。しかし、ベネット社長の視察を控え綺麗に掃除をしていた食堂に、おしるこをぶちまけて汚してしまうのでした。
 ここでちょうどいいブスの神様が登場し、3人に「あなたたちはコミュニケーション能力が足りない!」と説教を始めます。  ちょうどいいブスの神様のアドバイスを受けて、里琴はデータを復元し、彩香と佳恵もベネット社長をきちんともてなすことに成功します。結果、ベネット社長は、社員総出でがんばるジャストライク物産の社員をいたく気に入り、契約も無事締結されたのでした。
 第2話でもやはり、この状況を「ブス」という言葉で片付けていいのかという疑問は残ります。失敗をしたものの会社のために奔走する彩香は、仕事はできないかもしれませんが、ブスとは関係ありません。特に里琴に関しては何も間違っていません。彩香は「空気が読めないブス」と言われるのですが、むしろ、失敗した彩香をフォローしない上司や、自分のミスを棚に上げて怒る一哉、ベネット社長をもてなすために、合コンで磨いたダンスを一方的に披露する営業部の女性社員など、問題のある社員は他にもいます。  とはいえ、3人が幸せになるためにこの後なにを学び、どう行動に移していくのか気になるところです。個人的には、何も間違ってはいないのに、一方的にディスられている里琴の今後から目が離せません。 <文/瀧戸詠未>
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。Twitter:@YlujuzJvzsLUwkB
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