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濱田岳『フルーツ宅配便』でデリヘル店長に。“嬢”の一言がグサリと刺さる

 ドラマ『フルーツ宅配便』(テレビ東京系、金曜24時12分~)が、1月からスタートしました。テレビ東京でこの時間枠に放送されるドラマは「ドラマ24」と銘打たれており、新鋭のクリエイターや俳優陣が出演。お色気系から本格的な社会派ドラマまで、かなり攻めた内容の作品を世に送り出しており『嬢王』『モテキ』などの話題作も多数生んでいます。  今クールの『フルーツ宅配便』は、デリバリーヘルス(デリヘル)を舞台にドラマが展開され、予想を裏切らない見応えのある作品となっています。

濱田岳、サラリーマンから突然デリヘルの店長に

 主人公の咲田真一(濱田岳)は、東京で勤めていた会社が倒産してしまい、地元に戻ってくることになります。仕事のない咲田は、通っていたラーメン屋で顔見知りだった常連客のミスジ(松尾スズキ)に遭遇し、ミスジがオーナーを務めているデリバリーヘルス「フルーツ宅配便」の雇われ店長に、強引に任命されてしまうのでした。  送迎係のマサカネ(荒川良々)や事務のみず子(原扶貴子)というクセのある従業員とともに、全くの異世界である風俗店で働く咲田。客が使用した後の「おとなのおもちゃ」を消毒したり、ウォーターサーバーに入ったローションを専用の容器に補充したりと、見ているこちら側も知らない世界や業界用語がバンバン飛びかいます。  ドラマの見どころのひとつが、指定されたホテルまで送迎車でデリヘル嬢を送り届ける咲田と、嬢の車内でのやりとり

風俗店で働く人々を、否定も肯定もせず淡々と描く

 第1話ではゆず(内山理名)というデリヘル嬢が登場します。ゆずは子持ちの人妻なのですが、夫のDVや借金に困り果て「フルーツ宅配便」に勤務をしています。ゆずは美人なのですが、夫から暴力を受けた際に、顔に酷い火傷を負わされてしまい、それが負い目となり客に対して満足にサービスができずにいました。  客がつかずに困ったゆずは、お店ではNGとされている「本番行為」を武器に客をとり始めます。幼い子を抱え、夫のDV・借金に苦しみながら必死に働くゆずに、咲田は感情移入。救いの手を差し出そうとしますが、ゆずの「本番行為」はオーナーのミスジにバレてしまい、店をクビにされてしまうのでした。  ゆずを心配した咲田は、ゆずの自宅を訪れ「子供のためにも、コツコツ働きましょう」とゆずを説得するのですが、ゆずが咲田に返した一言は「借金の保証人になってください」という救いのないセリフでした。ゆずの言葉に絶望した咲田は、ゆずの自宅を後にします。    このドラマは、風俗店で働く人もその理由も決して美化することも、否定することも肯定することもありません。ありのままにストーリーを結んでいます。脚本が秀逸で無駄がないため、セリフで押し切ることも諭(さと)すこともなく、絶妙な状況描写で話が展開していくので、テンポもよく説教くささもありません。見ている側に考える隙間と余韻を与えてくれます。
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容姿をなじられた嬢に、同僚が放ったするどい一言
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