小学校で教わった「ぞうきんがけ」は病気のモト?正しい掃除をプロに聞いた
「病原菌を増やさない」のが掃除のポイント
松本「空気中をはじめ、人間の周りにはたくさんの菌やホコリが存在していますが、ほとんど害のないものや、人間が抵抗力を高めるために必要なものもたくさん含まれているので、すべてを取り除く必要はありませんよ。
ただ、菌はホコリや汚れをエサにして増殖します。普段は悪さをしない菌でも、増殖すると病気などを引き起こす病原菌となるので、菌の繁殖(はんしょく)したホコリや汚れを取り除き、菌が繁殖しづらい環境にするための掃除をすればいいんです」
――具体的には、どんな掃除をすればいいですか?
松本「例えば、部屋の隅や物の上に溜まったホコリは菌が増殖しているので、舞い上げずにそっと取り除く。風通しの悪いところは、湿気が多くカビなどが繁殖しやすいので、サーキュレーターを使うなどして空気を循環させる。菌のエサが豊富な水回りは、除菌効果の高い洗剤を使って菌を抑える、などです。
掃除をするときは、手袋をつけたり、こまめに手を洗ったりして、手を介しての感染拡大を防ぐことも大切ですね。なお、水拭きは汚れを塗り広げるだけなので、しないほうがいいです」
水拭きが汚れを広げる!? 最後に飛び出した衝撃発言。一体どういうことなのか、次回詳しくお聞きしてみたいと思います!
―松本忠男さんに聞く健康掃除のコツ vol.2―
【松本忠男】
東京ディズニーランドの開園時の正社員、ダスキンヘルスケアを経て、亀田総合病院のグループ会社に転職。清掃管理者として約10年間、現場のマネジメントや営業に従事。1997年、医療関連サービスのトータルマネジメントを事業目的として、株式会社プラナを設立。日本ヘルスケアクリーニング協会代表理事。亀田総合病院では100人近く、横浜市立市民病院では約40人のスタッフを指導し、現場で体得したコツやノウハウを、医療、介護施設、清掃会社に提供している。
<取材・文/千葉こころ>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
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