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インフルエンザの妻に、エリート夫から来た冷酷メール。口癖は「俺の時給わかってる?」

 稼ぎのいいエリート男性と結婚できたら、「女として勝ち組」と考える人は多いでしょう。ですが、そのあと、幸せが待っているかどうかは、別問題。
冷酷な夫

画像はイメージです(以下同)

 明子さん(仮名・30代)の夫・昇太さん(仮名・30代)は、誰もが知る海外の有名大学を卒業した超エリートで、今はコンサルティング会社の役員をしています。でも、子供が生まれた頃から、夫の冷酷すぎる顔が見えてきたのです。

インフルエンザの妻に、夫から来た冷酷メール

 まずは、ごく最近のエピソードから――。  明子さんは今年、3歳の娘さんとともに、インフルエンザにかかりました。子供の看病に加え、自分の熱も重なってピンチの事態です。そこで夫の昇太さんに、「二人ともインフルだった」とメールをしました。ところが、返信メールは驚くべきものでした。 「え、うつったら困るわ。お大事に」  他人事丸出しの返信! さらに、こんな追伸メールが来たのです。 「あと俺、今週土曜飲みだから夕飯いらない。日曜はゴルフだから」  昇太さんは、結婚しても独身時代の生活スタイルを一切変えない男だったのです。

赤ちゃんがいるのに「効率が悪いのはイヤ」

 結婚前は、昇太さんがバリバリ働く姿、その決断力、合理的で無駄を好まない男らしさに、明子さんは惹かれたと言います。 「結婚願望なかったけど、明子とならずっと一緒にいたい」とプロポーズされて、結婚。2年後に子供が生まれたら関係は激変しました。  日常に赤ちゃんのいる生活。外食が子連れOKのお店に限られたり、周りに気遣いをして動くことに、昇太さんはストレスをつのらせていきました。次第に、「俺友達とご飯行くわ。家にいたら?」と一人行動を好むようになったのです。 「せっかく車もあるし家族で出かけたい」と明子さんが提案しても、「けど子供いたら大変じゃん?」と避けるようになったと言います。 「夫は、仕事では合理的じゃない行動が嫌いで、時間を有意義に使いたいという人でしたけど、家族時間は別だと思ってたんです。けど、彼は家族といても、ムダな時間があると許せないみたいなんです」 赤ちゃん さらに明子さんがイラつくのは、夫が人前ではイクメンを気どること。 「何もしない割に、子連れ友達家族とご飯を食べたりすると、子供を抱っこして『夜泣き大変ですよね』と、奥さん達の会話に入るんです。夫は、子供のために一回も夜起きたことなんかないし、子供が生まれてから寝室は別なのに! 自分の友人や他人の前で『いい夫』であることは死守しようとするんですよ」

手伝いを頼むと「俺、時給いくらだと思ってるの?」

 高給取りハイスペの中には人格者だっていますが、一方で、妻を見下してエラそうにするヤツも。昇太さんはまさに後者のタイプで、明子さんに、数々のひどい言葉を、ことあるごとに真顔で言ってくるそうです。 「俺は人より稼いでる」 「俺、時給いくらだと思ってるんだ?」 「俺は毎週末とか縛られるの無理なの」 「結婚ってもっと軽い感じで一緒にいるんだと思ってたけど、こんなはずじゃなかった。」 「お前って、子育てとか俺に頼ろうとしない女だと思ってた」 「なんにも出来ないお前も、子供っていう生きがい見つけられただけよかったじゃん?」 「俺の行動を制約したいなら離婚しよう。喧嘩するより子供のためにいいでしょ。ただ子供は俺がもらうわ」  昇太さんが初めて「離婚」の2文字を口に出したのは、産後わずか2ヶ月の頃でした。 「あまりの突拍子のない提案にびっくりしました。産後でやつれた私を見て嫌気がさしたのか、『全体的に生活リズムが俺と合わないし、合わせるつもりもないから、実家に帰ってくれていた方がマシ。俺に手伝わす気なら、期待されてもムダだよ』と言われたんです。  だから私は、意地でも『父親』の自覚を芽生えさせようと頑張ったんです。悔しくて…」  その甲斐があり、子供は可愛がるようには成長したそう。でも、明子さんが倒れたり、身動きがとれない事態になった時「絶対に手伝わない」という姿勢は変わりませんでした。
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