体重54kgから86kg…役作りで変貌しまくる名優「もうやめたい」
30キロ近く減量したかと思えば、あるときは20キロ近く増量し、すさまじい変貌ぶりをみせてきたイギリスの俳優クリスチャン・ベール(44)。とはいっても、私生活の不摂生などにより体重が激変したわけではなく、あくまで役作りのためだ。
演じる役によって激やせ・激太りする徹底的な役作りに定評があるクリスチャンだが、本人は「もう止めたい」と漏らしているようだ。ハリウッドを代表するカメレオン俳優に一体何があったのだろうか?
クリスチャンは、役作りのために体重を劇的に増やしたり減らしたりすることで、体に負担をかけるのをやめる時がきたと感じているそうだ。死と向き合いながらの努力はもう懲り懲りだという。
クリスチャンは、英サンデー・タイムズ紙に、こう語っている。
「続けてゆくわけにはいかないんだ。本当にね。死と向き合いながらやっているからさ」
妻シビ・ブラジックさんと2人の子供、ジョセフくん(4)とエメリンちゃん(13)のためにも、あまり無理なことはしたくないと思うようになったのかもしれないが、家族はクリスチャンの体型の変化に慣れっこになってしまったようだ。
「妻は全てを見てきたよ」
「息子は僕のお腹を気に入っていたよ。お腹の上に乗って飛び跳ねたり、頭突きして跳ね返されて床に倒れたりね」
クリスチャンといえば、映画『マシニスト』(2004年)で約30キロ減量し、54キロまで体重を減らしたことで有名。1年間寝ていない主人公を演じるために4ヶ月の間、1日ツナ缶1つ・リンゴ1個だけの食事で過ごしたという。
その後、出演が決まっていた映画『バットマン』(2008年)の役作りで、50キロ台にまで減量した体重を今度は86キロに増量。大量のアイスクリームなどを摂取し、6ヶ月でウエイトアップしたというから、どれだけ過酷な肉体改造を行ったかがうかがえる。
この後、映画『ザ・ファイター』(2010年)でコカイン中毒の元ボクサーを演じるにあたり13キロ減量。さらにこのときは、髪の毛を抜き、歯並びも変えたそうだ。 その3年後の映画『アメリカン・ハッスル 』(2013年)では、肥満体の天才詐欺師を演じたクリスチャン。ドーナツやチーズバーガーなど、可能な限りの食べ物を摂取し、約20キロの増量を成功させた。 そして、またまたクリスチャンの変貌ぶりで世間を驚かせているのが、4月5日日本公開の映画『バイス』。 この作品では、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領を務めたディック・チェイニー氏を演じているクリスチャン。18キロ以上体重を増やし、眉毛をブリーチ、頭を剃って挑んでいる。 来月発表されるアカデミー賞では、クリスチャンの主演男優賞を含め8部門ノミネートされ、注目が集まっている。 ストイックな肉体改造で変幻自在に姿を変え、映画ファンを楽しませてきてくれたクリスチャン。今後は体に無理のない役作りで、本来のシュッとしてイケメンな姿を存分にみせてほしい。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>