菅田将暉主演『3年A組』4つの残念ポイント。永野芽郁のスカート丈も疑問
4)スクールカーストの描き方にリアリティがない
ぼっちでオタクでカースト下位とされているタイプは、一般的にあんなに短いスカートをはきません。なぜなら「短いスカート」は標準ではなく、「意図的に本人が短くする」ものだからです。ソックスの丈もまた、イケてない女子のそれではありません。 逆に、「ダンス部の活発女子」設定の川栄は、ちょいギャル感を出すためか、ネクタイもリボンもしていないのですが、それが逆に地味に見えてしまっていて、「人気者」という説明をドラマ内で聞いたときに初めて知ったくらいでした。 また、見るからに「お調子者」設定の野球部員の坊主君は、「お調子者」キャラのはずなのに、クラスのカースト上位らしき暴力系や不良系にやたらと噛みつき、挑発します。お調子者キャラは一般的に、声は大きいし、すぐ調子に乗るものの、空気が読めて、ビビりだったり、前に出て発言するのは苦手だったりすることが多いので、この挑発キャラは結構レアです。 『桐島、部活やめるってよ』は描写が非常に生々しくリアルなのですが、教室に入ると、良くも悪くも、「スクールカースト」的なものはパッと見でわかるもの。これは小学校くらいからすでにあるのですが、3年A組には「パッと見でわかる」スクールカーストはなく、誰かに攻撃的なセリフを言ったり机を蹴ったりすることで初めて「あれ? この子、地味に見えて、そっちタイプ?」と認識する感じです。 個と集団の把握がしづらいだけに、このクラスの担任の学級経営が難しいわけです。
プロットは面白いから今後に期待!
田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など。Twitter:@takowakatendon
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