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潔癖症で子どもが苦手なのに…周囲の“子ども作れコール”がツラい

これまでの人生において、一度も子どもが欲しいと思ったことはありません」と断言する二宮瑤子さん(仮名・38歳・会計事務所)。大学時代から付き合っていた彼氏と26歳で結婚し、現在結婚12年目。夫婦関係はずっと良好で、このまま2人だけで生きていくと決めているそうですが、なぜ子どもは持たないのでしょうか?
子育て

写真はイメージです(以下同じ)

子どもが苦手……ハッキリ言って嫌いなんです。うるさいし手がかかるし、街で見かけたり友人の子育て話を聞いたりするだけでお腹いっぱい。笑っている子を見て無条件でかわいいと思うことはないし、泣いている子を見て無条件でかわいそうと思うこともありません。『美形の子ならかわいいと思う』なんて差別もなく、総じて嫌い(笑)。なので、24時間体制で自ら子育てする気になんて到底なれないんです」

小学生から筋金入りの“子ども嫌い”で潔癖症

 子ども好きな人が聞いたらびっくりしてしまいそうですが、苦手なことは仕方ありません。自分がまだ小学生の頃から、自分より小さな子が苦手だったという筋金入りの子ども嫌いである二宮さん。さらには“潔癖症”であることも、子ども嫌いに拍車をかけているそうで……。 「子どもってしょっちゅうよだれや鼻水をたらしているし、食べものもボロボロこぼしながら食べますよね。そうやって家の中をベタベタに汚されることを想像すると、とてもじゃないけど耐えられません。  それに、子どもって地べたに座ったりはいつくばったり、誰が触ったかわからない公共の場にあるものをペロペロ舐めたり、衛生観念がまったくないでしょう? もし我が子がそんなことをしたら、毎度毎度着替えさせたり手洗いうがいをさせなきゃ気が済まないでしょうから、きっとヘトヘトになって心を病んでしまうと思います赤ちゃん 実際、友人の子どもと数時間接するだけでもかなりのストレスを感じてしまうとか。 「たとえば友人の出産祝いに行ったときにほかの友人が代わるがわる赤ちゃんを抱っこしていても、私はよだれをつけられたりしたら嫌なので絶対に抱っこしたくない。なので、赤ちゃんをパスされないよう産後の友人の代わりにお茶を入れたりお菓子を出したりかいがいしく動くようにしてるんです。  ランチやお茶に誰かが子どもを連れてきたときも、食べもので汚れた手で服を触られたりしたら勘弁なので、ずっと目を光らせて微妙な距離を置いてます。疲れますね」

夫も同意しているのに……周囲の“子ども作れコール”がツラい

 長い付き合いの旦那さんは、そんな二宮さんの性格を承知済み。向こうから子作りを提案してきたことはいっさいないそうです。 「夫は釣りだバイクだサーフィンだと、暇さえあれば出掛けてしまう趣味人間。自由に時間を使いたいタイプなので、自分自身も子育てには向いていないと思っているようです。結婚前に『私は絶対に子どもは欲しくないんだけどいい?』と確認したときも、『全然オッケー! 二人で楽しく暮らそうぜ』って感じでした(笑)」 夫婦 しかし、親や親せき、友人など周囲の人間の多くは、子どもを作らないことをすんなり納得してはくれません。結婚してからずっと「子どもはどうするの?」と聞かれ続け、とくにここ2~3年は“早く子どもを作れコール”が激しくなっているとか。 「夫婦で納得し決めたことなのに、なぜ周りがこんなにうるさいのか……。仕方ないので正直に理由を言うんですけど、かなりマイルドに表現しても“子どもが苦手”という理由はドン引きされちゃうんですよね。  そして、必ずと言っていいほど『いざ子どもができたら細かいこと気にならなくなるから大丈夫』とか『自分の子は特別だから大丈夫』などと言われて。いや、そもそも子どもが欲しくないんだから、『大丈夫』って言われても……って感じですよ(笑)」
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ついにはお説教まで……
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