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健康法、がんばり過ぎは逆効果?医師が語った「やらなくてもいいこと」 

「和式トイレ」を見つけたらラッキー?

 適度な運動も、健康には欠かせません。ここ数年、世間でやたらと話題になっていた「スクワット」。私が通っているヨガ教室でも、身体を温める準備として取り入れています。場所を選ばずに実践できて、効果もありそう。そんないいことづくしのスクワットですが、「わざわざスクワットをやらなくても、毎日和式トイレを使えばいい」と本書。私も駅などで止むを得ず和式トイレを使用する時がありますが、自然とお腹に力が入るし、足腰も疲れるんですよね。 スクワット そういえば以前テレビで「便秘に効くストレッチ」として、和式トイレで用を足すようなポーズをオススメしていた記憶があります。足腰に力が入りますし、適度に腹圧がかかるのが、便意をもよおすのかもしれません。  和式トイレが激減している昨今、毎日使うのは無理があるかもしれませんが、運よく(?)見つけることができたら、本書いわく「足腰の状態を確認できる」いい機会。ぜひとも使用してみてはいかがでしょうか。

口から入るものは、自分で考えて決めよう

 毎年、さまざまな健康法が流行り、新しいサプリメントが開発されています。美容にいいと聞けば私も即座に買ってしまいますが、「口から入るものは何だって体に悪いと思って、『××が体にいい』なんて情報は、安易に信じないようにしてください」と警鐘(けいしょう)を鳴らす本書に、うならずにはいられません。もちろんすべてとは言いませんが、「体にいい」と言われる情報の中には当然、その商材や食材を売る会社の宣伝も含まれますよね。 食事 ここまであらゆることにNGを出す健康本(?)もめずらしいですが、医者の言うことならと、自分の健康法を見直す良いきっかけになりました。本書を読むと、健康って心の持ちようが第一なのかな、と思わずにはいられません。昔から言われる「病は気から」というヤツです。  タバコやアルコール、糖質や脂質たっぷりのスイーツなどの嗜好品は、私達の生活を彩ってくれるもの。「体に悪いことは間違いありません。リスクがわかっていて、それ以上の楽しみがあるならいい」とは本書の意見。  食品添加物に過剰反応するよりは、自分の本当に好きなものを食べ過ぎない程度においしくいただくのが一番いいのかな、というのは私の結論です。あふれる情報に踊らされ、世間で言うところの“健康”にむりやり自分をはめ込むよりも、自分なりの健康法を見つける方が意外と長生きできるかもしれません。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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