ヒットや大コケの決め手だと噂の「ググラビリティ」ってどういうこと?
ITジャーナリストの久原です。
映画『来る』がヒットしなかった理由として、“タイトルについてグーグル検索のされやすさである「ググラビリティ」を配慮しなかったからではないか?”と話題となったようですね。
そこで今回は、ググラビリティとは何か?を実例を交えながら解説してこうと思います。
ググラビリティを英語で書くと、googleabilityと書きます。
グーグル【google】とアビリティ【ability】が合わさった造語で、単純に単語の意味をつなげると【Googleの能力】なんて和訳が出てしまうのですが、検索するのが上手であるとか、個人の能力に対して使われるわけではなく、インターネット上に存在する情報に対しての「グーグル検索のされやすさ」を表す言葉として使用されます。
具体的には、会社名やサービス名を付ける際に、その名前で検索された際になるべく上位に表示されるように、ありふれた名前を避けることで、「グーグル検索のされやすさ」を向上させるといったテクニックのことです。
とはいえ、まったく知らない言葉の場合、覚えてもらえなかったり、間違って覚えてしまったりする危険性がありますので気を付けなければなりません。
それでは、いくつか実例を出していきましょう。
決して悪い意味ではないのですが、日本で登記が多い会社名として『アシスト』とか『トラスト』があるのですが、日本語に翻訳した場合『支援する』とか『信頼』という意味になりますね。とても良い言葉で皆さんに浸透しているので、人気がある一方ググラビリティの観点からみると、当然低くなってしまいます。
そういった場合、単語を2つ並べたり、造語にすることでググラビリティがぐっと高くなる可能性があります。
「グーグル検索のされやすさ」を表す言葉:ググラビリティとは

造語にすることでググラビリティが高くなる可能性あり
有名な話では、芸人の『オリエンタルラジオ』の名前の付け方として、お互いに持ち寄った言葉の中から『オリエンタル』と『ラジオ』を選び、『オリエンタルラジオ』をネットで検索したところ、1件もヒットしなかった事が理由の1つとしてあげられています。 皆さんWindowsで良くご存知の『マイクロソフト』も『マイクロコンピュータ+ソフトウェア』の組み合わせから作った造語であることは有名な話ですね。
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