CAよりグランドスタッフに男性客がよくやる「迷惑な行為」とは
こんにちは。ライターの高木沙織です。
私はかつてグラホ(グランドホステス、グランドスタッフ)として6年間勤務していました。みなさんも空港で接する、航空会社の地上職です。
今回は、グラホ時代のお話し第3弾。グラホの恋愛事情に踏み込んでいきましょう。
OJT(現場研修)が終了し、ひとり立ちが決まると同時に所属する部署も決定します。これは、OJTの期間中にチェックされた適正や、そのとき人手不足の部署の有無によって決められるため、新人には希望を出すことは許されません。
いや、出してもよかったのかもしれないけれど、「新人のくせに」と直接もしくは陰で言われるのが容易に想像できたので誰も口にしなかっただけでしょう。
筆者の希望はもちろん、チェックインカウンターでの業務やゲート業務ができる出発班。“グラホの仕事の醍醐味”は、出発班に所属してこそ感じられるものだと思っていました。
それに、予約班はチケット代やら荷物の超過料金やらお金の計算が絡むから苦手だし、到着班は機内や出発地の空港で発生したクレームの処理に預け手荷物の処理などちょっと地味な印象だったし。到着フロアは、出発フロアと比べて蛍光灯が2トーンくらい暗く見える気がして、OJTの思い出も明るくなかった。
とにかく、ミスチェックインの一件から、「出発班に入れないのは絶対に嫌だ!」と危機感を抱いていた筆者。挽回のためにしていたこっそりガリ勉が幸いしたのか、無事希望の出発班に配属されました。
OJT中はバックに険しい顔をした先輩がついていたけれど、ひとり立ちをすると背中に感じる威圧感はなくなります。そして、チェックインカウンターに来る旅行客も心なしかリラックスした雰囲気に見えてくる。
というのも、仕事に慣れ始めてきたのもあり、ここに来て始めてお客様をしっかりと見ることが出来るようになったんですね。笑顔も自然と出てきます。すると、みるまるたまり始めたのが名刺。
男性旅行客の方々からいただくようになりました。チェックイン時間はせいぜい3~5分くらい。この間に、「今度食事でも」的な感じでスマートに名刺を差し出していくんです。どんな方たちからかと言うと、20~40代くらいのスーツ姿の方がほとんど。国籍は日本や韓国、そのほかにもいろいろ。
当時の私は、「エアライン女子を狙っているな」「常習犯か」と警戒心丸出し。もらった名刺はチェックインカウンターにおいておくわけにもゴミ箱に捨てるわけにもいかず、カバンの中に無造作にたまっていきます。
ここで気を付けなくてはならないのが、先輩女性にこんなシーンを見られたり、「名刺もらっちゃいましたー」なんて口にしたりすること……。「えーいいな」「すごい」なんて言われるわけはなく、「仕事しろよ」「チャラチャラするな」と言われる、もしくは、陰で悪口を言われるかの二択。想像するだけで震えます。
なので、名刺はもらっても素早くしまい、何もなかったかのように振る舞うのが正解。
運命の所属部署決め「絶対に出発班がいい!」
名刺がみるみるたまる日々
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